150kmの海岸線がタールで汚染

 イスラエルの海岸線150kmが、過去最大のタールで汚染された。想定によると、動物や海岸線の被害を回復するには数十年かかるとされている。ウミガメ、カモメやその他の動物が被害に遭っている。自然公園局では、イスラエルで過去最大で最悪の汚染ケースであるとのこと。

 今週水曜日からイスラエルの海岸線に大量のタールが打ち上げ始められた。最初にはカルメル・ビーチ地方自治体の海岸線でタールが発見され、その後イスラエル全国の海岸線に拡大し、北はナハリヤの海岸線から、南はアシュドッド地方自治体の海岸線まで広がっている。

 自然公園局海洋学者ルツ氏は、イスラエルで最大の汚染災害であり、災害の規模は未だ判明していないとのこと。自然公園局局長のシャウル氏は、「タール汚染災害はとても大きな災害で、とてつもない多大な環境被害をもたらし、回復に長期間必要とされる。環境保護省に犯人を見つけ出し極刑を呼びかける」と語った。汚染に関しては、「北部から南部までの海洋汚染は、イスラエルで過去最大のものである」とのこと。国民に対しボランティアで海岸線清掃活動の支援をするよう呼びかけている。

 今朝から清掃活動が開始した。環境保護省、自然公園局とボランティアがイスラエル全国の海岸線清掃の為に集まり、天候が荒れた中でも実施された。

 環境保護省ギラ大臣は、「汚染の原因を突き止め、責任者を見つけ出し、罰に処させる。この事件を徹底的に追及する。環境保護省では原因の究明中で、必要ならば国防大臣に海軍の出動を要請する」と語った。

 タールの種類と構成物質により、想定ではイスラエル海岸線を通過した船から流れ出た油か石油であろうとされている。海軍はマルタ島のREMPECセンター(地中海海洋・海岸線汚染対応地域センター)と、ヨーロッパEMSAエージェンシーとも連絡を取っており、この事件の原因を探っている。環境保護省ではこの事件をTIER-28レベルの現地間での事件と定義し、汚染源が分からない場合には、汚染によって被害を受けた現地の緊急対策対象者によって清掃活動は行われ、環境保護省の海洋環境保護国家ユニットの指示に沿って行われる。

 アシュドッドとアシュケロンの中間にあるニツァニーム自然保護地区では、体長約10mのクジラの死体が打ち上げられた。自然公園局ではクジラの赤ちゃんとみている。このクジラが海岸線のタール汚染によって死亡したのか確認中である。海洋調査モリス・カン・ステーションのアビアド学者は、「地中海に生息するクジラと思われる。約2週間前にヘルツリアとアシュドッドの沖でクジラが観測された報告が2件されている。体長約10mの若いクジラであり、地中海では成長すると20m、太平洋では24mにまで達する。シロナガスクジラの次に世界で大きな哺乳類である。地中海西部に生息しており、東部で発見されるのはとても稀だ」と語っている。

 最大の被害を被ったドール・ハボニーム自然保護地区では、海岸線にウミガメや鳥などが死んでいるのが発見された。つい最近自然公園局は、25年間消失していたワームカタツムリ(ワームシェル)がハボニーム自然保護地区で観察されたと報告したばかりだ。「最大の懸念はタールによって死んでしまうことだ。ワームカタツムリは、自身が排出する成分で海岸線や崖を保護する役目を持っている。殆ど全滅したかに見えたが、最近全国の一部でワームカタツムリが観測されており、ドール・ハボニーム自然保護地区もその一つだ。25年前に戻ったようだ。当時もタールが海岸線にあったのは日常茶飯事の光景であった。何処にも消えないタールを海岸線から清掃するには長期間かかり、今日の光景も見るに堪えない」と語っている。

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