大贖罪日に実施されたPCR検査数は予想されていたように少なかったが、その結果も好ましいものではない。昨日は重症者数が722人まで上昇し、呼吸器付も209人になった。死者は1,507人に達し、その中の562人(全体の37%)は9月だけで亡くなっている。
新規陽性率も上昇しており、過去2日間で14%以上にまで達している。PCR検査7件中1件が陽性という結果である。国内ではユダヤ教徒の4都市が最悪の状況であり、それらの都市ではPCR検査4件中1件が陽性という結果となっている。
◎都市名と陽性率
1.ベイタル・エリート 32.53%
2.エルアド 31.27%
3.ブネイ・ブラク 27.91%
4.モディイン・エリート 22.63%
10番目のエルサレムも陽性率が上昇して17.72%となっており、6件中1件が陽性ということになる。しかし陽性率が平均値より低い場所もあり、ホッド・ハシャロン、アリエル、キリヤット・オノ、エイラット、ガネイ・ティクバとキリヤット・ティブオンでは陽性率は5%以下となっている。WHOでは5%以下の陽性率が感染拡大を防止している基準値であると発表しているが、イスラエルの感染拡大は最悪な状態となっている。
感染拡大原因の一つとして、昨日の大贖罪日では封鎖で禁止されているのにも関わらず、ユダヤ教徒達がブネイ・ブラク市に住んでいる親戚の家で一緒に過ごし、大贖罪日明けにはマスクも着用せず、規定以上の人数で車に乗ってエルサレムやエルアドなどの自宅に帰宅していることが警察の取り締まりで明らかになった。規制を遵守していない者たちには罰金が課されたが、デモに参加するという理由で都市間の移動が可能となっているのも問題視されている。
今後警察も取り締まりを強化する予定であり、スッカー(仮庵)の準備に集まったユダヤ教徒達を解散させ、ナザレでも誕生日に集まった数百人のアラブ人を警察が解散させた。