昨日は1日で349名が感染し、4月末から最多となった。今日現在で累積感染者数は20,243名、回復者数は15,567名、病人は4,372名となっている。昨日の陽性率は1,9%にまで上昇しており、6月初旬から感染した数は3,171名で累積が2万人を超えた。重篤患者数は40名、死者は304名となっている。
イスラエル保健省とネタニヤフ首相は、コロナ・キャンペーンで一般市民への感染防止強化を呼びかけ、今回の感染増大を防ぐためには全ての手段を講じると公言した。もし市民の行動が伴わない場合には、強硬手段を用いるとも語っている。
パレスチナ自治区でも第二波感染の始まりと公表しており、過去3日間で100名以上の感染者が出ている。クラスターが発生しているのはヘブロン付近で、ラマッラの医療関係者も感染していることに自治政府は大きな不安を抱いている。
コロナ発生から今日に至るまで、西岸地区、ガザ地区と東エルサレムで感染したパレスチナ人の数は834名、570名が回復している。死者は5名、重篤患者がいないのが不幸中の幸いかもしれない。
イスラエルが西岸地区の一部を併合するかもしれないとの理由で、先日ラマッラの自治政府がイスラエル軍とのセキュリティー調整を取りやめた結果、イスラエル軍との調整が無しではパレスチナ警察がBとC地区での取り締まりが不可能となっている。
第一波では相互の調整の下にパレスチナ警察がBとC地区での感染拡大防止のために出入り可能であったが、このセキュリティー調整を自治政府が中止したためにイスラエル軍の許可を必要とする支援物資も持ち込めない状況となっている。ガザ地区では比較的に落ち着いた状態が続いている。