イスラエル空軍がガザ地区におけるハマスの地下インフラを攻撃した。軍スポークスマンによると、先日イスラエル国内へガザから風船焼夷弾や風船爆弾攻撃があったことに対する報復攻撃であるとのこと。
先日シュデロット市の幼稚園と倉庫で火災が発生し、ガザからの風船焼夷弾が落ちたのが原因であった。施設は空であったため負傷者は出ていない。風船焼夷弾攻撃によってガザ周辺のユダヤ人居住区付近では20か所の火災が発生した。
エジプト諜報部の上層部使節団がハマス代表者たちと会合し、ハマスはエジプトを通じてイスラエルに対する要求書を手渡した。その中には水道と電気に関する経済的インフラプロジェクトの拡大実施許可への保証も含まれている。
それ以外の要求としては、ガザ地区からの輸出入に関するイスラエルの許可、ガザからイスラエルへの出稼ぎ労働者数を10万人まで増加、国連の雇用プロジェクト実施への許可、漁業水域を20マイルまで拡大とケレム・シャローム・ゲートの常時オープンが含まれている。
またハマスはカタールからの支援金対象を10万家族から20万家族へと倍増要求しているが、一部の要求は国連やカタールなどの国際機関に対してであり、イスラエルのコントロール下にはない。イスラエルはガザ地区内のインフラプロジェクト拡大に対しても反対はなく、カタールの支援金の額に関しても同様である。
パレスチナ筋によると、ハマスの要求は多すぎるために、彼らに提案されている内容とは大きな違いがあるとのこと。エジプト使節団との話し合いはピークを迎えており、イスラエルとハマス間との妥協案を探っている。ガザの発電所の燃料在庫が底をつき始めており、もしイスラエルが近日中に燃料を入れなければ発電所が停止してしまう。
エジプトの使節団がガザに入ったにも関わらず、ガザからの風船焼夷弾攻撃は継続されている。シュデロット市の幼稚園では火災が発生したが、負傷者はなく建物に被害が出ている。
昨日(8月17日)には、エルサレム旧市街のライオン門付近で警備していた国境警備隊の警察官が、パレスチナテロリストによってナイフで襲われて負傷したが、負傷しながらもテロリストに対して発砲し射殺した。