昨日は約7万1千件のPCR検査で陽性率は7.5%であった。保健省のデータによると、昨日は5,141人の新規陽性者数で、重症者は984人にまで減少、呼吸器付268人、死者5,414人となっている。重症者の62.7%は60歳以上、16%が50代、11.3%が40代、7.1%が30代、2.7%が29歳以下となっている。
昨日は4万1,110人が1回目の接種を受け、3万9,072人が2回目の接種を受けた。4百万人に近い人が1回目の接種を受け、人口全体の約43%で16歳以上となっている。257万5,114人が2回目の接種済みである。
ネタニヤフ首相が提示したデータによると、16歳以上の国民の60%以上が接種を受け、9%が感染回復者、そして接種対象者の約30%に当たる約2百万人が未接種とのこと。
現在感染者数は5万3,957人、エルサレム7,496人、テルアビブ2,461人、ハイファ955人となっている。エルサレムでは新規陽性者数に30%の減少、ブネイブラクでは43%、ペタフティクバ27%、アシュドッドでは32%の減少を記録している。テルアビブでは13%、リッション・レツィヨンでは15%の減少。逆に増加したのはイルート、ミツペーラモン、ラハット、アブゴッシュと数か所。
コロナ閣議では2段階目の封鎖解除が決定され、来週の日曜日からモールが再開、今週金曜日から人数制限下でのシナゴーグ内の祈祷再開、プリム祭では仮装大会禁止などが決定された。また日曜日からの一部教育再開も閣議で決定し、グリーンとイエロー都市での小学校5~6年生、高校2~3年生の授業再開、オレンジ都市では全体の接種率が70%以上又は信号点数が6.5以下となっている。今週中に今後の教育再開に関する話合いが持たれる予定で、ヨアブ教育文科大臣はグリーンとイエロー都市の全ての教育システムの再開を要求している。
●2月21日からの解除内容
接種・回復証明書提示必要なし 接種・回復証明書提示必要
ストリートショップ、市場 プール、ジムやスタジオ
モール 文化・スポーツイベント参加、展示会
博物館、図書館 ホテル素泊まり(子供は陰性結果提示)
人数制限下でのシナゴーグ再開 事前予約が必要な祈祷所
今回の決定により、日曜日朝7時から全国民にモール、アウトレット、市場やストリートショップ、また博物館や図書館も同様に「厳格なパープル規制」に沿って再開される。集合人数の規制も屋内は10人、屋外は20人までと少し緩和された。
現時点ではこの厳格なパープル規制の詳細は発表されておらず、政府承認に向けて規制の草案と共に決定していく。厳格なパープル規制は、屋内に入場できる人数の制限であり、人の密を防止する為に通常より厳格な規制と予想されている。
当初コロナ閣議では、モールなどの商業施設は接種・回復証明書保有者のみに再開する考えであったが、まずそれを検査するのが不可能であり、入口で行列を作ってしまうために全員を対象に再開されることが決定し、営業時間の延長と入場人数の制限で規制をかけることが優先された。また殆どのモール内には未接種者でも利用可能な薬局、スーパー、治療所などがあることもその理由の一つとなっている。
またコロナ閣議の決定では、日曜日からグリーン証明書の枠内で再開される場所があり、それらは接種・回復証明書保有者のみの使用が許可される。それらの場所の入場はグリーン証明書規制の枠内で再開され、接種証明書か回復した医師の証明書の提示のみが入場可能となる。PCR検査陰性結果や2回の接種を済ませていない者は入場不可能。証明書なしで入場した者は罰金が課されることとなる。
証明書提示必要な場所はジム、スタジオやプール。文化やスポーツイベントも証明者のみの参加が許可され、施設収容人数の50%までの人数規制もある。またシナゴーグで事前に地方自治体に申請登録して許可を得れば、証明書保有者のみでの室内祈祷も可能となる。許可を得たシナゴーグでは、証明書保有者のみの入場が義務付けられ、子供の入場は禁止されている。シナゴーグも収容人数の50%と規制されている。
また日曜日から全国のホテルも証明書保有者のみに再開されるが、食堂の利用は禁止されている。子供達はPCR検査の陰性結果提示が必要となる。またグリーン・アイランド(死海とエイラット)も再開され、そこも証明書保有者のみの利用だがホテルは通常運営(食堂利用可能)となる。
来週末からのプリム祭に関しては、祭日期間中は室内は10人まで屋外は20人までとし、仮装大会や仮装パーティーの開催は禁止される。周辺に人が密とならないパレード車の利用は可能となる。各シナゴーグでは前述の事前許可を申請するか、通常の人数規制に沿って祈祷するかは選択可能となっている。プリム祭の食事は核家族のみ。家族全員が回復者、又は2回目接種から1週間以上経過していれば、既婚者である子供達や孫を同席しても良いこととなる。
3段階目の封鎖解除も閣議で決定し、3月7日の日曜日から開始する予定で、全ての喫茶店、小さいレストランは全国民に再開となる。人数制限も室内20人、屋外50人と緩和される予定である。
グリーンとイエロー都市では中学校1年生から高校1年生まで授業再開、オレンジは前述と同様の条件が必要。実際にはグリーン、イエローと条件を満たしたオレンジ都市での全教育システム再開となる。
接種・回復証明書保有者のみには、式場やアトラクション、学会、事前予約が必要なレストランや、全国のホテルの通常運営が予定されている。