西岸地区の第三波がピーク、ガザでも感染上昇

 イギリス変異種のせいで西岸地区の第三波の感染がピーク時であり、ガザ地区でもこの10日間は二回目の感染の波が開始している。これらの感染の波は、パレスチナ当局がワクチンを獲得しようと全ての手段を講じている時に発生した。

 今のところ努力は水の泡に帰している。パレスチナ当局が最後に受けたワクチン供給は、WHOの発展途上国にワクチンを分配するプロジェクトからで、6万回分しか供給されていない。パレスチナ当局では、近日中に中国製の数万回分のワクチンを受け取る予定である。

 現時点でイスラエルでは、パレスチナ当局に大量のワクチンを供給する可能性に関して話し合いはされていない。これも他の国へ自国が供給されたワクチンを移転することを防ぐ法的な制限があるからだ。

 パレスチナ当局の病院は、感染した患者で段々と負荷がかかり始めている。重症者としての入院患者数も増加してきている。パレスチナ保健大臣メイ氏は、病院の入院率は110%に達しており、コロナ感染病棟の入院患者の44%が呼吸器に接続されているとのこと。ピークは1日の感染者数が2千人を超えたが、最近では少し減少を記録し、先日は1,408人の新規感染者数であった。

 感染の多大な上昇により、パレスチナ当局は各地方の封鎖や、週末までの追加規制を延長した。予想されている数値に感染が減少しなければ、パレスチナ当局では再度封鎖を延長する予定だ。

 現在パレスチナ当局ではワクチン接種を開始し、現時点では医療関係者、75歳以上と癌患者などのリスク・グループに属している人達を対象としている。最近では自宅から外出できない老人達の自宅まで、パレスチナの医療チームが接種の為に訪問している。

 ワクチン接種開始と共に、ムクアタではパレスチナ大統領のアブマゼン氏がワクチンを受けている写真を公開したが、いつ写真が撮影されたかは不明である。数週間前から85歳のアブマゼン氏はムクアタ、式典や閣議に姿を現すようになり、今年初めにイスラエルがパレスチナ当局へ秘密裏に供給した、最初のワクチン発送時に接種を受けたと想像されている。このワクチン供給は「人道的必要性の供給」と不明確な形で定義され、何の必要性であったのかは詳細が伝えられていない。

 パレスチナのコロナ危機で唯一の光の筋が見えたのは、イスラエル国内と入植地工場地帯のパレスチナ人労働者10万人をワクチン接種するイスラエルの決定であった。1回目の接種は成功に終わったが、これもパレスチナ首相のムマハッド氏が、これらの労働者を接種したのはパレスチナ医療関係者であると宣言したことでメディア上で批判の嵐が起こり、市民管理局傘下で赤ダビデの星医療チームが労働者をワクチン接種したのはイスラエルであるという、誰でも知っている事実を言う代わりに、自分がそのクレジットを奪おうとする首相の宣言に対し、強いパレスチナ市民の批判を引き起こした。

 病院での困難な状況に反しパレスチナ当局では、民間部門ではなく公共部門だけでの労働コミットの代わりに、給料の追加支払いを要求しているパレスチナ医師組合の抗議とも直面している。この講義によって医師たちはストを開始したが、ラマッラの裁判所は職場に戻ることを要求する命令書を出した。また組合会長のシュベキ医師によると、パレスチナ自治政府は、危機管理に完全に失敗したと主張している。

 ガザ地区で起きている緩やかな感染状況は、先日1日で500人の新規陽性者が判明しており、医療関係者達やハマス自治政府に懸念を生んでいる。ガザ地区もUAEやUNから数十万回分のワクチンを供給されたが、需要には全く十分ではない。その為にハマスの保健省では、現在までに医療関係者、老人とリスクの人達を対象として接種を受けさせている。ハマスでは現在拡大している感染の波を見ており、第一波で実施した封鎖や規制の可能性も検討している。

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