肺移植者の82%は免疫を獲得せず

 肺移植者間のファイザー社製ワクチンの効果性を調査しているベーリンソン病院の新しい研究では、一般の約95%の有効性に対し、対象者168人の18%のみしか免疫を獲得していないことが判明した。世界で初めてのこの研究では、肺移植者を対象としたワクチンの影響が調査され、Lancet誌に掲載される予定である。結果的に肺移植者には、殆どワクチンの効果がない。

 しかしワクチン接種後に、殆どの対象者が免疫を獲得していないにも関わらず、肺移植者の間の死亡率も減少を記録したことは明記しておく。ベーリンソン病院ではイスラエルで最大の移植センターがあり、同病院では現在までに約800人が移植手術を受けている。今回の調査の枠内で移植者達は抗原検査を受け、その内の82%は全く免疫を獲得していなかった。この研究結果を背景に、病院では保健省に対して移植者に3回目の接種を与えることを推奨する検討をしている。コロナウイルスが主に攻撃する部位の一つが肺であり、別の選択肢がない場合には、肺移植者達は特に危険に晒されていることとなる。

 「この結果には我々も驚き、何故ならば肺移植者達に肺炎とインフルエンザの予防接種を与えており、ワクチンに効果があると医療的印象があるからだ」と、ベーリンソン病院肺移植ディビジョン責任者のモルデハイ教授は説明した。「コロナワクチンへの反応も良いと単に考えていたが、結果を見た後にはそれを理解することも出来る。移植を身体が拒否しないように、免疫機能を抑制させる薬を服用している患者達だからだ。免疫機能を抑制させている移植者達の日常的な薬服用の組み合わせは、彼等が感染、癌性腫瘍を含む腫瘍を発生させる傾向があることに驚きはない。彼等の免疫機能が反応しない為に、殆どの患者が免疫を獲得せず、コロナに感染する肺移植者の生存率はとても低いと理解している」。

 しかし教授は、「この結果に反し、ワクチン接種が実施されて以来、コロナに感染又は死亡した移植者の数は少なくなり、もしかすると特定の免疫機能があるか、又は防止対策をしっかりしているかだ。この件に関しては余り詳しく調べていながい、手元にあるデータによると、一方で免疫レベルの上昇は見られないが、もう一方では瀕死状態の患者も診ていない」。

 今週初めに保健省の感染防止チームは、免疫抑制者達への3回目の接種に関して話し合ったが、このプロセスの効果性に関する保健省の様々なチームメンバー、専門家達の一致した意見が無いために、最終的な決定は下りていない。「免疫レベルをプッシュさせ、より良い防止対策を与える追加ワクチンを肺移植者達に与えるほうが良い」と教授は語った。「コロナ禍で学んでいる最中であり、何もしない可能性も考えられるし、3回目の接種を与えてどのような影響が出るかを見る可能性もある。何もしないでいるのは反対であるが、現段階では3回目の接種がどのように作用するかも分かる手段がない」とも語った。

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