肉食と次の感染病

 クファル・サバ市のワクチン接種会場には長い列があった。長いが能率的だ。医療従事者達は休む暇もなく動き、順番の番号を出せない人を助けたり、模範的に順番の整理をしたり、困った人達には救いの手を差し伸べる。自分の順番が来た時には、部屋の中にいたのは1分も経過しておらず、しかしその1分間で自分が知るべき情報を看護師が説明して注射し、とても心地よく、尊厳があり、忍耐強かった。どうやったら休憩も無しに、看護師が数十人、数百人と次々に注射する力があるのだろう?

 接種を受けてから様子見の待機をしている間に、フェイスブックのポストで政府が未接種者に対して制限を強いる方針に怒りをぶちまけているのを読んでいた。彼等はレストランで座れず、映画館にも入れず、海外にも出国できない。また並んでいる列に目を移してみたら、その近くにとても大きなポスターを発見した。モール内のレストランの一つで、ステーキ屋さんが接種者に割引を提案していた。

 その時にこんなことが頭に浮かんだ。イスラエル政府が本当に国民の為を思って今後の方針を決めるならば、国会議員達は我々の命を守るために必要なことをするべきであり、接種拒否者の自由を奪ったとしても、現在ある感染病だけを考えるのではなく、これから将来の事も考えるべきであろう。第六絶滅危機時代で地球温暖化時代に、コロナが最後の感染病だと思っている人は完全に間違えている。

 コロナ以前の百年間にあった感染病では、SARS、鳥インフル、豚インフルなどなど。何が共通点か?全て動物から人間に感染したもので、人間が食べる為に狭い養殖場に詰め込んでいる。コロナの場合でも、その感染源はコウモリやパンゴリン(センザンコウ)と言われており、調査による三つ目の原因は中国武漢の豚肉産業からという話もある。

 動物の製造産業は理解できないダメージを起こさせる。数十億頭の動物の悲劇を生み起こし、実際に残念ながら殆どの人達はそれに関心がない。環境に致命的な被害を起こし、環境汚染の重要な役割を果たしている(ビル・ゲイツも自身の本で、世界を救うために肉食を止めるように推奨している)。消費者の健康も害し、多くの感染病の原因でもあり、それらは前述の通りである。

 先ほど書いたように、国会議員達は被害を縮小させることを望んでおり、接種しない者達への制限を検討している。しかし道徳的な疑問以上に、運営問題もある。永遠にリアルタイムで危機対策するのか、それとも事前にそれらを防止できるのか?

 次の感染病は何かという問いかけをする時に、少しずつでもそれを防止する試みは始めることが出来る。感染病の巣となってしまう窮屈な場所で飼育されている牛、鶏、豚やその他の動物の飼育者達へ制限を設け、将来に新しい感染病ウィルスの発生率を縮小させる。

 それを聞く飼育者の中には、イスラエルでは動物に抗生物質を与えて健康を管理していると言うだろう。それに対しても疑問が多く、最後に屠殺される動物の健康を本当に心配することは無く、長期間で見ると抗生物質も動物や人間にも被害を与える。多くの抗生物質を使用すると、抗生物質に負けない超病原菌を生み、全く薬でも効かなくなるからだ。

 今この時点で将来に関して考える時が来ている。我々の健康の為を思うなら、それを危険に晒すのは何かというのを見極めるべきだ。動物製造産業への政府の制限があれば、現在世界中が混乱しているようなことが二度と起きないように、完全に防止することは難しいとしても、少しは助力となってリスクを縮小させると思われる。

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