美男子で賢人:聖書の男性オンパレード

 困るほど美男子だった者、歴史的屈辱がなされた賢人、戴冠されなかった勇者、健康を害した頑固者:国際男性デーに向けて、聖書で成功した男性のオンパレードを紹介する。

◎美男子(で勇者)

ヨセフ:

 聖書では、奇跡的に様々な性格の特徴を取り上げているが、第一印象に勝るものはない。ヨセフは夢の解読者として彼ほどの才能を持った者はおらず、更に生意気な少年からパロの賢い副官へと彼を変えた精神的旅路も通っている。しかし最も突出した一つは彼の容姿であった:「ヨセフは姿がよく、顔が美しかった」(創世記39:6)と言及され、これは些細なことではない。この特別な美しさにより、ポテパルの妻は彼女と寝るように要求し、ヨセフの拒否が彼を刑務所へと導き、そこから彼を偉大なものへと持ち上げる。もし彼がこんなに美しくなかったのならば、彼は忠誠心のある召使のままでいたと考えることが出来る。

アブサロム:

 ダビデ王の息子のアブサロム(その後父親に謀反を起こす者)に関しては:「さて全イスラエルのうちにアブサロムのように、美しさのためほめられた人はなかった。その足の裏から頭の頂きまで彼には傷がなかった」(サムエル記下14:25)。もしかするとこのせいで彼が父親に謀反し、彼の後を大勢の人が従ったのかも知れない。当時でも今日でも、ハンサムである者にはより容易であり、自動的にこの者は優秀であると定める。

その他の美男子:

 後でダビデ王となる少年は、「美しい目と美貌の赤毛」と描写されている。我々の殆どには赤毛の王様の姿が思い起こされるが、赤い頬を示しており、髭の無い少年の頬は太陽で赤く焼けていたことであろう。ところでゴリアテは、これを指して馬鹿にしている:「ペリシテびとは見まわしてダビデを見、これを侮った。まだ若くて血色がよく、姿が美しかったからである」(サムエル記下17:42)。

 聖書の愛の巻物である雅歌の「愛する者」にもなっている。美しさとは見る者の目によってであり、「あなたは美しく、まことにりっぱです」(雅歌1:16)という結論にたどり着くには、愛される目以外の何物でもない。

◎賢人

ソロモン:

 「人間として賢い」者としても知られ、統治初期に既に神様からそれをお願いした者であり、「聞きわける心をしもべに与えて、あなたの民をさばかせ、わたしに善悪をわきまえることを得させてください」(列王記上3:9)。その後ソロモンは、世界の人間の中で最も知恵を受けたものとして描写され、頭の良かった民として知られていたエジプト人以上となった。世界中から彼の知恵を確かめる為に訪れ、勿論その中には有名なシバの女王もいた。

アヒトペル:

 ダビデ王の息子のアブサロムは、父親に謀反を起こすことを決定した。謀反の計画の一部として、自分の顧問達と相談した。その一人がアヒトペルで、ずば抜けた賢い人物で、アブサロムに父親の妾と寝ることを提案し、謀反の目的が完全に真剣なものであることを強調させ、その助言は正しいものであったことが証明されている。その後アブサロムに軍事的助言を与えようとした時に、アブサロムは2番目の顧問であり、ダビデのスパイであったホシャイの助言を聞くことを優先した。賢者アヒトペルは2回敗北した:彼の助言が受け入れられず、この為に彼の名前は悪い助言としての象徴として間違った使い方をされている。賢者に対しては正義が無い。

◎勇者

サムソン:

 ダン部族の子で、士師記にその話が出ている。性格が余り知られていないその他の士師達に反し、サムソンは非常に複雑な印象である。一方で彼は、生まれる以前からナジル人として捧げられ、神の霊がいつも彼と共にいた者として知られ、また超人的な強い者でもあった。もう一方では、サムソンとペリシテ人の関係が不明確であり、ペリシテ人の女性を愛する常習犯であり、とても乱暴で、復讐心に満ち、双極性を持った性格であった。最終的に捕虜となった後に、有名な言葉でサムソンは自身を犠牲にする、「わたしはペリシテびとと共に死のう」(士師記16:30)。ところで我々は彼を「勇者サムソン」として知っているが、勇者という言葉は聖書で何度も言及されているにも関わらず、士師記に「勇者サムソン」とは一度も言及されていない。

ダビデ:

 彼の勇敢さは体力的なものではなく、勇気から生じたものであり、巨人ゴリアテの前に立ちはだかり、自分を信じ、神も信じ、主に自分の感覚を信じていた。この話の結末を知っている我々には、重くて動きがのろい巨人を驚かせる為に、羊飼いの軽い石投げで額に命中させることは最も当たり前のように聞こえる。しかしこれはダビデのアイデアであった。女性はダビデに対し:「サウルは千を撃ち殺し、ダビデは万を撃ち殺した」(サムエル記上18:7)と歌ったが、彼の場合でも同様に「勇者」としての描写は何処にもない。

ニムロデ:

 ノアの息子のハムの息子であったクシの子(つまりあの洪水で有名なノアのひ孫)である。ニムロデの特殊なことは、「世の権力者となった最初の人」(創世記10:8)として描写されている事である。ニムロデは、特に狩猟能力が知られており、その後勇敢な人に対して「主の前に力ある狩猟者ニムロデのごとし」と同義語になった。ニムロデの英雄的な能力は、政治的成果にさえ変換され、広大な地域を支配した。今日でも現代アートでは、ニムロデは権力、英雄と土地への根強いつながりの象徴となっている。

◎頑固者

アブラハム:

 ソドムとゴモラの運命について、神と交渉することを自分に許した者である:「まことにあなたは正しい者を、悪い者と一緒に滅ぼされるのですか」と、アブラハムは議論し主張し始める、もしソドムに50人の正しい者がいれば?少人数でも殺すことは出来ない。神がそれを許すと、アブラハムは何度も値段を下げようとし、45人から10人まで下がったが、この最低人数でさえもソドムにおらず、結局滅ぼされてしまう。

モーセ:

 パロや民族の前に立つことを何度も要求され、神自身の前にも立たされることが聖書に完全な話として言及されている。彼の頑なさは、彼の苦しんでいた吃音によって、任務をはるかに困難にしたことにより、他の人達よりも評価される必要がある。

ヨナ:

 神から逃れようとした数人の一人として生涯思い起こされる預言者であり、ニネベへの使命から逃げようとした。彼の頑なさは許されず、海は荒れ、ヨナは船から放り出され、魚によってのみ込まれる。彼が祈って謝った後に救助され、自分の使命を果たしに行くが、ここでその話は終わらない。ニネベの人々はヨナの言葉を聞き入れ、改心を始めるが、ヨナは座って神に対して頑なになり、彼の眼にはニネベの人々を神が許したのが早すぎると見えたからだ。この状況はヨナを絶望させ、自分の命を取るように懇願し、本物の頑なさとは何かを我々に明示してくれた。自分の全ての原則を最後まで頑なに貫く者は、生きることへの意味を失ってしまう。

◎怒りの人

カイン:

 彼と弟のアベルも神に捧げ物をもたらし、神はアベルの捧げものを明確に優先した。その結果、「カインは大いに憤って、顔を伏せた」(創世記4:5)、彼はとても怒り、イラつき、落胆している。神が彼と和解しようとしても成功しなかった。最終的にカインはその怒りを弟にぶつけ殺してしまう。結果は破滅的であった:人類子孫の全体が断ち切られ、下院自身は呪われて国中をさ迷い、最終的にカインの子孫も洪水によって地上から消されてしまう。

サウル:

 ダビデへの民の好感と、息子のヨナタンもダビデの命の友となった事実が、サウル王を特別に怒らせる。1日でサウルの怒りは本物の狂乱と変わり、ダビデを追いかけ始める。その後の段階では、サウルは息子のヨナタンにさえも怒り、息子のことを「そむく女の産んだ子」と呼んで呪う。サウルの計り知れない怒りが彼の堕落の原因の一部のようで、それでも聖書によると、ダビデはサウルに恨みを抱かず、サウルの死を嘆いている。サウルに対して現れた男らしさの他のモデルはダビデであり、許すことを知っている者である(美しくて勇者、これ以上何が必要なのか?)

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