祖国に帰還:数百人のエチオピア系ユダヤ人がイスラエルへ到着

 帰還作戦「イスラエルの創造」枠内で先週木曜日にエチオピアから316人の最初の帰還者達が、アジスアベバを訪れていた帰還者受入大臣プニーナ氏と共にイスラエルへ到着した。その翌日100人の帰還者がイスラエルへ到着した。

 プニーナ帰還者受入大臣は「イスラエルの創造」作戦の枠内で、数千人のエチオピア人の受入れを推し進める為にエチオピアを訪問していた。今回は作戦の第一波で、合計2千人の帰還者が帰国する予定である。多くの帰還者は、数年間離れ離れになっていた親族とやっとイスラエルで会えることが出来る。

 今回の使節団の中に、医療検査を行っていた眼科の専門家であるモリース医師も参加していた。待機キャンプに滞在していた帰還者達の健康状態が低下しており、イスラエルの使節団は帰還者達に食料も配った。ジューイッシュ・エージェンシーとの協力で、栄養不足に陥っている子供達にも食料を配給した。コロナ禍の影響で物価が上昇し、キャンプで待機している帰還者達にも困難な状況になっていた。

 長年待機させられていた数百人の帰還者達は興奮してイスラエルに到着し、ネタニヤフ首相、ベニー国防大臣、ガビ外務大臣、イスラエル大蔵大臣、ジューイッシュ・エージェンシー会長イサク氏、内務省副大臣、国防省副大臣、離散帰還者受入員会会長のヤエル氏達の傘下の元で公式な歓迎式典で迎えられた。

 政府の決定によると、2021年1月末までにエチオピアで待機している約1,600人が到着する予定である。最終目標は、とても困難な条件の中でアジスアベバの待機キャンプに生活している7,500人全員を帰還させる予定である。

 2000年初頭からフラシュモーラという名で知られているエチオピア系ユダヤ人の残りが、既にイスラエルに帰還している親族と一緒になりたいと闘ってきた。彼らは家を離れ、財産を手放し、故郷を去って一時的な待機キャンプに移動したが、彼らがユダヤ人であると承認されたにも関わらず何度も帰還することが許可されなかった。長期間の親族との断絶と切望、全てのイスラエルの祭日をお祝いしユダヤ教の律法を守り続け、ヘブライ度でさえも学び始め、やっとイスラエルへ帰還する夢が実現することとなった。

 ジューイッシュ・エージェンシー会長のイサク氏は、エチオピアの国内治安状況の結果、帰還者達はアジスアベバのキャンプからバスで8時間かけて移動したとのこと。その後ジューイッシュ・エージェンシーが用意した特別な飛行機に乗り込んだ。

 イスラエルに到着後、帰還者達は真っ直ぐに自主隔離へと向かい、保健省とジューイッシュ・エージェンシーが世界から来る帰還者への規制とした基準に沿っており、その後数年間会えなかった親族と出会うことが許可され、イスラエル全国に散らばっている16か所の帰還者受入施設に入る予定である。帰還者受入施設でも今後2年間、ジューイッシュ・エージェンシーが全ての分野に置いて彼らを支援していく。

 プニーナ帰還者受入大臣は、「ソロモン作戦後に残されたエチオピアの数千人のユダヤ人達の、数十年経過したギャップを橋渡ししようと1週間エチオピアを訪問した。彼らの要求はただ一つ、親族と一緒になりたいという事であった。イスラエル政府の代表としてやって来た私に対する老若男女の希望と痛みのこもった視線は、とても言葉では表せないものであった。私は彼らに背を向けないと約束し、やっとそれが実現した」と興奮して語った。

 「イスラエルの一部に慣れることは誇らしいことだ。しかしイスラエル人同士が助け合うことは義務である。彼らがエチオピアで待機していた平均年数は20年間で、イスラエルで彼らを受け入れるのは我々にとっても誇りである。空港が閉鎖されているので彼らは数時間バスに乗って移動してきた。過去に起きた同じ間違いを犯してはならない。全員をイスラエルに連れてくる闘いを継続する」とも語った。

 ジューイッシュ・エージェンシー会長のイサク氏は歓迎式典に於いて、「今回の帰還作戦も、離散しているユダヤ人達から強力な協力を得ている。イスラエル社会全員が彼らを抱擁し、帰還者達を励まして助けてほしい」と語った。

 まだ取り残されている自分の叔母をイスラエルへ帰還させることに数十年間闘ってきた帰還活動家のモケット氏は、喜びの表情を見せず、今回の帰還に関しては「政府のシニカルなピーク」と表現した。「人間の人生の基本的な道徳も無く、政府はエチオピアの残ったユダヤ人達を少しずつしか帰還させず、政治のゲームの一部にしている。2015年の政府決定では、今年の年末までに全員を帰還させることであった。彼らは既にここにいなければならないのに、エチオピア系ユダヤ人の帰還者数を制限したことを政府は祝い、私の叔母も理由もなく10年以上待機させられている。ユダヤ人同士の差別を生み、エチオピア系ユダヤ人会衆を笑いものにしている政府とその方針に対して闘い続けるつもりだ」とも語った。

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