死海マーチング:50年経過して初めてヨルダン川河口を訪問できる

 軍管轄地となってから50年以上が経過し、死海へのヨルダン川河口へ旅行者が初めて訪問することが可能となった。散策コースは約4.5kmで、死海文書地方自治区の「死海の先駆者」マーチの枠内で、3月の3回の週末と総選挙の日のみ特別に一般公開となる。

 このコースは去年のマーチングの枠内で一般公開される予定であったが、丁度発生したコロナのせいで急遽中止となった。このコースは健脚な人用で、ヨルダン川の川岸を歩いたり、古代にこの地域を覆った海で堆積した岩の間を通り抜けたり、死海まで続いている素晴らしいキャニオンを作り上げている。このコースはアシュラグ社の古い塩田の近くも通っている。

 また2年前のように、今回も「修道院の地」旅行マーチング枠内で、二つのコースが参加者に用意されている。一つは長さ4kmの軽いコースで、ヨルダン川カッサル・エル・イェフードの洗礼所から始っており、二つ目は長さ6.5kmの健脚用で、アブダッラ橋や歴史的キブツ・ベイト・ハアラバーの兄弟墓地などを歩いていく。

 両コースは国境フェンスの東側を通っており、通常一般公開されていない地域であり、現在この地域への入場は「死海の先駆者」マーチング枠内の年に1回しか許可されていない。またコース上にある修道院の廃墟には入場禁止となっている。

 これらのコースにはゲームやクイズなどの様々なイベントも用意されており、出発前に参加者にキットが配られる。イベントは家族用であり、コロナの規制に沿って実施されている。

 この地域は多数のテロ攻撃が発生したことから、約50年前に軍事地域として封鎖され、ヨルダンからイスラエルへ侵入したテロリストを、イスラエル軍が何度も追跡したことから「追跡の地」とも呼ばれていた。当時の中央司令官であったラハベアム・ゼエブ氏と、ヨルダン渓谷司令官であったラファエル・エイタン氏は、この地域に爆弾を仕掛けることを決定した。その目的は、ユダヤ教にとって歴史的重要性があるこの地域を守ることであり、伝統によるとイスラエルの民は約束の地へ入る時にここでヨルダン川を渡ったとされている。キリスト教ではイエスが洗礼者ヨハネから洗礼を受けた場所とされている。

 1967年までこの地域はヨルダン占領下にあり、1968年には軍によって封鎖されて入場が不可能となった。今日一部の地域だけが一般公開されており、洗礼所、ディール・ハジュラ修道院とキブツ・ベイト・ハアラバーの兄弟墓地のみである。2011年に一般公開されて以来、数十万人の観光客が毎年洗礼所を訪れている。

 2年半前に国防省が、「修道院の地」が長年の修復、改築とヨルダンが埋めた地雷撤去の後に一般公開されると発表した。様々な時代に建設された修道院を含んだ地域で、ヨルダン川の聖地に近い場所として修道士達が住んでいた場所でもある。地雷が撤去された修道院はギリシャ正教、フランシスコ会とエチオピア教会である。この地域の面積は約1千エーカーで、約3千個の地雷が埋められていた。ギリシャ正教では、この地域でも最古のビザンチン時代の教会遺跡の上に建設されている。要塞のように建てられた、ヨルダン川修道院の中で最大で最も重要な教会であった。

 今年はコロナ禍の影響で、「死海の先駆者」マーチングは3回の週末(3月5~6日、12~13日、19~20日)に分けられ、国会総選挙(23日)の日にも催される。イベントは朝8時から12時まで開催され、毎時間散策コースのマーチングが出発する。

 保健省の指示とパープル規制に沿って、このマーチングには事前予約した者のみが参加可能となっている。参加者の人数制限もある為に、参加日と出発時間も事前に決めておく必要がある。参加費は大人50シケル、子供40シケル。

 また周辺の観光地は参加者に様々な活動を準備している。AHAVAの家族見学、芸術ワークショップ、ジープ旅行、乗馬、サイクリング、ピクニック用食事、レストランの料理、死海の航海、特殊な宿泊場所、ビーチなど、天気が良ければ死海での海水浴が楽しめる。

死海マーチングの事前予約はこちら:(ヘブライ語のみ)

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