来週イスラエルへモデルナ社ワクチンが大量に到着する。現在までにイスラエルには約10万回分のモデルナ社ワクチンが到着したが、現在まで利用されていない。現在これらのワクチンは、イスラエル国内で正規に労働しているパレスチナアラブ人に接種される。その後モデルナ社の研究結果に沿って、12歳から16歳までの子供用のワクチンとして利用することが考慮されている。
またPLO上層幹部であるムハマッド・ダハラン氏は、UAEがスポンタニック5(ロシア製ワクチン)を20万回分ガザに寄付し、現在ワクチンはガザに向かっていると発表した。イスラエルではガザに到着するワクチンに関しては何も知らされておらず、エジプトのラフィアフ国境所を抜けて運び込まれると予想されている。ダハラン氏にはUAE内で多くのコネがあり、パレスチナ当局もこの件には関与していないと見られている。
ワクチンの優先接種を受けた60代以上の感染状況に大きな減少が見られている。データによると感染拡大の減少にワクチンは効果がある。去年3~4月の第一波では、60代以上の感染率は19.5%であり、9~10月の第二波では12.1%まで減少した。12月の第三波では12.7%まで達したが、今年1月のワクチン接種の開始と共に10.1%へ減少し、殆どの人達が接種を受けた後の2月には6.5%まで激減した。それに反して若者達の感染率は上昇している。今月は新規陽性者の61.7%は29歳以上であった。
保健省の発表によると、昨日の新規陽性者数は4,076人で、約6万4千件のPCR検査に対し陽性率は6.6%であった。現在入院患者数は1,454人、重症者928人、呼吸器付296人、死者5,486人となっている。