コロナ禍から初めて昨日の新規陽性者数が10,021人となり、10万件のPCR検査で陽性率も10.2%と高くなっている。オックスフォード大学のデータによると、過去7日間で人口に対する陽性者数は、イスラエルが世界で一位となっている。次にポルトガル、アンドラ、チェコ、アイルランド、レバノン、モンテネグロ、イギリス、スロベニア、アメリカ、スペイン、スイスという順だ。
しかしPCR検査数が感染データにも影響を与えている。オックスフォード大学によると、人口1百万人に対するPCR検査数でイスラエルは世界で4番目に位置している。上位3位はオーストリア、UAEとルクセンブルグという順だ。イスラエルの後には、キプロス、デンマーク、イギリス、バーレーン、マルタ、アンドラ。人口に対するPCR検査数では、イスラエルはアメリカの3倍で、アメリカは19位となっている。
現在感染者数は81,059人、エルサレム15,889人、テルアビブ2,102人、ハイファ1,748人となっている。重症者1,114人、呼吸器付277人と過去最多、死者4,049人となった現在、ユーリー保健大臣は「現状で4千人の死者だけで済んでいるのが奇跡だ。しかしこの数も第四次中東戦争(ヨム・キプール戦争)の戦死者より多い」と語っている。
感染状況悪化を背景に、今週木曜日までの有効である三度目の封鎖延長に関し、今日(1月19日)午後13時に閣議が持たれる予定である。保健省では最低でももう2週間の延長を提案するが、多くの大臣が猛烈に反対しているため、予想では10日間の延長で1月31日までになるとされている。
封鎖延長と共に政府では、ベングリオン空港を封鎖するための新しい制限の組み込みを進めており、不必要なフライトのキャンセルと、イスラエルに入国する者全員に対し、72時間以内に実施したPCR検査の陰性結果を提示する要求がある。PCR検査の要求は1月23日から有効となる。また入国時にホテル強制隔離が必要とされる国々のリストも拡大され、新しい変異種感染拡大の防止策の一環となっている。
また封鎖解除戦略に関しては何も話し合われる予定は無く、接種を2度受けた者への「グリーン証明」に関して話し合われる予定である。保健省では「グリーン・パスポート」という言葉は既に使用しておらず、これも市民の中で海外渡航に必要な追加パスポートと誤解していた人達が多かったのが原因である。
保健省によると、昨日の接種者数は18万6千人と過去最多を記録し、その内の11万4千人が2回目の接種、7万2千人が1回目の接種であった。220万人が1回目の接種済み、42万2千人が2回目の接種済みである。