接種者もインド変異株に感染するのか?

 室内でのマスク着用義務も解除されてから1週間が経過し、コロナが心配なカムバックをしている。ビニヤミナ、モディインとヨルダン渓谷で、この数日間で数十人の感染報告がなされており、インド変異株がその背景にあるようだ。保健省ではこれらの居住地の数百人の住民に隔離に入るよう命令し、他の住民にも感染が拡大しないようマスク着用を指示した。

 今何をすべきか?誰がマスクを着用する義務があるのか、いつ隔離されるのか、子供達も接種した方が良いのか、海外へのフライトに関しては?現在保健省ではこの課題を話し合っており、今後の展開によっては指示が変わってくる恐れもある。

◎コロナは最初の頃の状況に戻るのか?

 多分ないと思われる。今は局地的感染が発生しており、主に未接種の子供達の間で起きている。しかし海外に沢山の人が出ることにより、夏に感染する変異株の輸入が予想され、もし帰国する者が検査や隔離を遵守せずに保健省の指示に従わなければ、局地的封鎖も起きる恐れはある。今のところ感染を拡大させないための最高の手段は接種であり、12歳以上の子供達も接種させることである。

◎今回の感染は接種者にも起きたのか?

 ファイザー社のワクチンは様々な変異株にも効果的なことは知られており、今回感染しているインド変異株(デルタ)には約88%の効果性がある。しかしワクチンは何一つ100%のものはなく、感染の予防は主に接種を受けた者の免疫システムに依存しており、年齢層や各自によってそれも異なる。多くの人が接種されれば、集団免疫が確保されることとなり、非常に拡大された感染リスクを減少させることが出来る。

◎もし接種者も感染したとしたら、その理由は?

 今回の感染者の殆どは未接種の子供達である。

◎濃厚接触者として、接種者も隔離に入る必要があるのか?

 この件に関しては現在保健省で話し合われている。現時点では、ビニヤミナ、モディインとマッカビーレウートで、濃厚接触者となった接種者も全員隔離に入るよう要請された。

◎ビニヤミナで発見されたインド変異株とは?

 デルタとも呼ばれる新しい変異種で、WHOが変異種をギリシャ語のアルファベットで名づけるように決定した。この変異種はB.1.617という名の元に分類された2重変異種である。2個の変異種が既存のコロナ菌上にあり、初めて2個が一緒に一つの菌上で発見された。2個とも菌が感染細胞に付着することを助けるエンベロープタンパク質上にある。

◎これらの変異株は何なのか?

 L452Rと呼ばれる変異株がカリフォルニア変異種にあり、体内細胞へのエンベロープタンパク質の付着力を強化しており、菌が感染拡大しやすいようになっている。この変異株は複製のポテンシャルも高めている。もう一つの相似した変異株はE484Kでイギリス変異種と南アフリカ変異種に存在する。共に感染拡大、体内侵入と菌の複製を助ける変異株である。

◎この変異種は危険なのか?

 現在までその証明はない。インド変異種を持った殆どの患者は自宅隔離しており、病院への入院を必要としていない。知られている限りでは、この変異種は感染速度が速く、家族全員を直ちに感染させる恐れがあるが、危険ではない。

◎この変異種はワクチンへの耐性があるのか?

 現時点で知られていることは、ファイザー社とモデルナ社製ワクチン、また他のワクチンと一部で接種を受けた者は、インド変異種も含めたその他の変異種にも守られている。しかしインド変異種に対しては、他の変異種の免疫効果率約95%から約88%まで下がってしまう。

◎子供達の接種率は?

 今週日曜日から親が子供への接種を要請する数が急激に上昇した。クラリット保険会社では子供への予約が100%増加し、月曜日だけで1万人以上の子供達が接種を受けた。しかしイスラエルでの子供の接種率は低く、現時点でも約4%のみとなっている。

◎先日子供への接種は、心臓筋炎症の恐れがあるとして待機する呼びかけがあったが、まだ待機する方が良いのか?

 指示は時々変わってしまう。1百万人近い子供達が接種を受けたアメリカとイスラエルで集められた多くのデータによると、子供達の心臓筋炎症の発生率は最も低いことが判明している。炎症を起こした者も数日後には収まっていた。コロナに感染するリスク、また感染による発症(これにも心臓筋炎症と慢性コロナが含まれている)のリスクの方がより高い。最近の感染発生により、保健省では12歳以上の子供達全員を接種するよう呼び掛けている。

◎密集している場所ではマスクを着用する必要があるのか?

 保健省では今のところ、マスク着用義務を戻すことは考えておらず、感染地域のみとしているが、もし非常に多くの人の密があり、その人達の殆どが未接種者、又はリスク集団に属している者達であるならば、マスク着用を検討する方が良いと思われる。マスクには害はない。マスクはコロナだけから守るのではなく、イスラエルで最近発生した他の菌からも守ってくれる。

◎保健省は空港での規制を厳格化するのか?

 そうなると思われる。これも現在保健省、運輸省、航空管理局との関係者の間で盛んに話し合われているが、イスラエルへ帰国する者全員は、飛行機内から空港内でもマスク着用が要請されることになるようである。また帰国者全員がPCR検査を受けることはそのまま継続されるようだ。

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