実効再生産数が上昇気味

 コロナ禍で政策と規制を決定するメイン基準の一つである実効再生産数が、ここ数日上昇気味になっている。火曜日は0.78となり、3月30日は0.52のみであった。

 もう一つの重要な基準である重症者の入院数は、この数週間減少傾向となっている。保健省によると現在の重症者数は294人となっており、第三波のピーク時には約1,200人いた。ブネイブラクのマアヤネイ・ハイェシュア病院とネタニヤのラニアード病院は、病人がいないという理由でコロナ感染集中治療室を閉鎖した。ナハリヤのガリラヤ医療センターも、この数週間で2か所のコロナ感染病棟を閉鎖し、テルアビブのイヒロブ病院も初めて新規感染患者の受け入れがゼロとなった。

 コロナ総責任者のナフマン教授は、実効再生産数が上昇気味であることに関し、「昨日の感染率は0.6%であり、感染状況は未だ低いままだ。実効再生産数にはある種の懸念を持って追跡しているが、過越し祭付近で発表された情報にある種のずれが生じており、祭日中のPCR検査数が少なかったため、実行再生産数にも影響を与えたと思われる」と語った。

 「実効再生産数は、特定の場所と時間で感染が拡大している数値を表しているデータである」と、ヘブライ大学感染モニタリングチームのドロン教授は説明した。「その意味は、感染した人が何人に感染することが出来るかである。計算の方程式は、いつ誰が何処で感染して何人に感染させたかをベースとしている。今日感染した人は、数日後に他人に感染させるピークに達し、それが3日後禍7日後で、その時に感染者数に影響を及ぼすことになる」。

 「保健省が実効再生産数を計算する時には、昨日の感染者数を取り、過去20日間の平均感染者数で割り、4日後に他人を感染させるリスクでかける。このデータは問題が多く、祭日などの他の要素が含まれていない。例えば基本的に人はPCR検査を受けに行かないので、通常では感染者として判明しない人達がいるので、これも実行再生産数にある種のずれを生じさせる」。

 「違う種類のずれは、生徒達は学業中のように休暇中は検査を受けない。もし授業中に生徒が陽性と確認されれば、同級生も全員検査を受けるが、休暇中にはそれが無い」。

 ドロン教授の考えでは、実行再生産数の今回の上昇は、無視することはできないが、感染拡大ではないとしている。「感染拡大はない、その為に実効再生産数も必要以上に懸念することはない。心配することではないが、感染状況の現象が継続しているならば、状況は悪くはない。検査しながら追跡していく必要はある。数値は現在とても低い。数万件のPCR検査に対して陽性数は数百くらいで、これほど数値が低いならば、実効再生産数の関連性も低くなり、何故なら感染は部分的で局所的であるからだ」。

 病院では実行再生産数の上昇には慎重に対応している。「今回の上昇は予想されていた」と、ハダッサ・エンカレム総合病院内科責任者のドロール教授は語った。「まだ数十万人の未接種者いる時に通常の生活に戻った。子供達も接種を受けておらず、ウイルスはまだ存在しているのは明確だ。病院ではもう入院患者はいないと報告されているが、ここでは常時数人が搬送されており、コロナは消滅していない証拠となっている」。

 「通常生活に戻れば、実行再生産数の上昇は自然だ。問題はこれがどれほど入院患者数に影響するかだ。これはまだ未知数であるが、楽天的に考えても良いベースはあり、接種者数が大多数となれば、感染の減少を引き起こすからである」。

最新記事

すべて表示

コロナ禍から1年、キブツにボランティアが戻る

コロナ感染によってキブツへの海外ボランティア計画が凍結されてから1年、アリエ内務大臣はキブツ運動の要求に応え、ボランティアの為に空港を再開することを決定した。 去年3月にコロナ感染がおこり、キブツ運動はイスラエルへの海外ボランティアの入国を封鎖したが、縮小された形でボランティア計画は継続し、イスラエル国内には少数のボランティアが残っていた。コロナ禍でも興味を持っている人達や、海外からの協力団体から

イスラエルで7件のインド変異種が初確認

保健省では、海外から帰国した未接種のイスラエル人の間で、インド変異種が7件初確認されたと発表した。保健省は、接種者と回復者に対するこの変異種の影響に関して、明確な情報はまだ何もないと伝えている。 今回のケースは、遺伝子検査の国立研究所によって確認された。保健省では、特に感染状況が厳しい国々の海外からイスラエルへ帰国する者の隔離の重要性を強調している。 シバ病院感染病ユニット責任者のガリヤ教授は、「

ファイザー社社長:2回目の接種から12か月後に3回目の接種が必要になるかも知れない

ファイザー社社長のアルベルト氏は、今後12か月以内に3回目のワクチン接種が必要になるかも知れないと語った。またそのワクチンは、感染と様々な変異株の対策として重要なツールになるとも語っている。インフルエンザ予防接種のように、毎年1度のワクチン接種が確定する可能性が高いとも語っている。 ファイザー社によると、ワクチンの効果性は接種から半年後でも95%であることは知られている。同様のテクノロジーをベース

熱気球 - ピンク
パイナップルのアイコン - イエロー
包まれたギフト
Wine%20Bucket%20Icon_edited.png
イスラエルのフォトアルバム

© 2020 Saigoaki. All Rights Reserved.