警察に被害届が提出されてから19日後、エイラットの集団レイプ事件の11人容疑者を今朝検察が起訴した。起訴状では17歳の双子と27歳の成人二人の計4人の容疑者に対して強姦罪、残りの容疑者には強姦ほう助罪と共謀罪などが綴られている。
今日3人の容疑者名が公表され、イッシー・ラファイロブとイリジール・メイロブ共にハデラ市在住の27歳は強姦罪、オーシェル・シュロモ19歳は南部のノガ村在住でほう助罪と共謀罪で訴えられている。
検察によると容疑者達は少女の状況を利用し、仲間を装って彼女の同意を自由に与えようとしなかった。「容疑者達は少女を物のように取り扱い、自分達の欲望を満たし、容疑者の中で一人も彼女に救いの手を出そうとしたものはいなかった」と起訴状に記されている。
起訴状によるとラファイロブとメイロブがホテルの開いている部屋に不法侵入し、泥酔していた処女を引き込んだ。この容疑者二人と他の未成年二人は「約一時間、時には強制して、残酷に少女に性虐待し、人間の姿を忘れ、彼女の窮状を無視し続けた」と検察は訴えている。ラファイロブは行為を動画で撮影し、それを後でメイロブに送付していた。
検察は裁判所に対し、警察の取り調べが終わるまでラファイロブ、メイロブと5人の未成年の拘留期限の延長を要求し、他の4人に対しては条件付きで仮釈放することを同意した。他の容疑者に対する警察の対応はまだ決定していないとも伝えている。
ラファイロブに対しては過去に起訴された履歴があり、女性警察官に対して「強姦してやる」と言ったのが原因。その当時の起訴状によると、2年前にハデラで容疑者がバスに乗車した時にビール瓶を持っていた。ドライバーが容疑者に対して乗車拒否したが、ラファイロブはそれを無視し、支払わずに乗車した後に他の女性乗客に対して「ビッチな美女」とセクハラをした。その後ドライバーの後ろに設置している緊急時用のハンマーを盗んで下車した。
現場に二人の警察官が到着した時に容疑者は警察官に対し、「お前には家族、妻や子供がいるだろう」と脅した。もう一人の女性警察官に対しては投げキッスをし、二人を呪いながらパトカーへの乗車を拒否した。その後女性警察官に対して、「お前に噛みつきたい、レイプしたい」と言ったという。
警察は今回の強姦事件の調査によって判明した他の情報も公開し、それによると強姦は4人によって行われたとのこと。他の容疑者達は4人を援助し、少女に対してわいせつ行為を行った。16歳の少女は警察に対し、友達と一緒にエイラットへ向かい8月10日から一緒に借りていたリゾート用アパートの1室に宿泊していた。彼女達は他の村から着ていた少年たちのグループと合流するためにRed Seaホテルを訪問し、そこから結果的に強姦事件が起きることとなった。
南部地方警察書では20人の調査官を動員し、検察と共にこのケースにあたってきた。調査中にホテルのマネージャーも共謀罪の疑いで逮捕されたが、その後自宅監禁となり、最終的に起訴されないことが決定した。
この事件の主犯は北部からやってきた27歳の2人である。一人がプールにいた少女に近寄り、彼女が年上には興味がないと拒否した。容疑者は諦めず、もう一人と共に待ち伏せし、アルコールで泥酔しているすきを狙って他の少年たちがいた部屋に連れ込んだ。
泥酔しているために顔を洗いたいと少年たちの部屋から少女が出た時に、主犯の二人は通路で待ち伏せし、一人が医者を装って彼女を介抱する申し出をした。その後違う部屋へ連れ込み、約1時間半かけて彼女をレイプした。
少年たちのグループはその部屋で何が起きているかを他の友人達に手で示しているのがホテルのカメラに収められている。その中の2人が部屋に入って少女をレイプした。少女の友達が部屋に到着し彼女を救おうとしたが、主犯の二人は友達を追い返した。
事件の翌日にまだ少女がエイラットに滞在していた時、主犯の二人は少女にテキストを送信し何が起きたかを説明した。少女は何が起きたかも覚えておらず、主犯が何を言っているのかも理解できなかった。「あなた達は誰?何が要望なの?」と彼女は返信した。主犯達が撮影したことを伝えた後に、少女はSNS上で拡散されることを恐れ警察に訴えた。
共謀罪で訴えられている3人の容疑者の弁護士は、一人は少女が部屋から出ることを助けたと伝えている。「最初彼が部屋の近くを通った時に何が起きているかは理解していなかった。裸の少女を見たがそのまま通り過ぎ、ただ状況があまりにも異常であったので部屋に入り、彼女に服を着せて外に出した」と説明している。
もう一人の容疑者は何度か部屋に入り、行為を止めさせようとしたが最後にはホテルのマネージャに事件を伝え、マネージャは少年達に対して部屋に入ってドアを閉めることを要求したとのこと。