大贖罪日とは?神殿時代から今日まで

 以前では大贖罪日は、大祭司の務めとして聖別されたものであり、イスラエルの民の罪を許してもらう為であった。今日祈祷が犠牲を捧げる代わりとなり、心の中の務めとして聖別されている。

◎ユダヤ暦5,772年大贖罪日(9月15日開始時間と16日終了時間)

エルサレム 18:09~19:19

テルアビブ 18:26~19:21

ハイファ  18:27~19:21

ベエルシェバ 18:27~19:21

ツファット 18:18~19:19

エイラット 18:15~19:19

 「この日にあなたがたのため、あなたがたを清めるために、あがないがなされ、あなたがたは主の前に、もろもろの罪が清められるからである」(レビ記16:30)。「ラビ・アキバは言った、イスラエルの民であるあなた方に祝福あれ、誰の前にあなたがたは清められるのか、天におられるあなたがたの父があなた方を清めるのである」。

 大贖罪日(ヨム・キプール)、この名の通り、聖書に定められた日であり、悔い改め、矯正、贖罪と清めに従事する為の聖別された日とイスラエル民族の習慣として受け入れられた。様々なサークル:神殿と社会、民族と個人、人と場所の間、人と友人との間、身体と魂。様々な手段:神殿での犠牲とお香、悔い改めと懺悔、人と友人との間での許しと和解を求めること、断食による身体への痛めつけ、勉強と祈祷を通じた精神的高揚。

 その日の終わりには大きな角笛の音と共に、その日の終了を象徴し、ヨーベルの年の奴隷解放への角笛を象徴しており、イスラエルの民の最初の大贖罪日に初めて聞く世界の音として響き渡る。2枚の十戒が与えられた日であり、金の子牛の罪と、この2枚の石板の破壊の罪が贖われた日:「主は言われた、わたしはあなたの言葉に従って許した」。

 この時には伝道の書の祝福が満たされる:「行って、喜びを持ってパンを食べ、心を改めて飲みなさい、何故なら神は既にあなたの行いを許されたからである」。

◎贖罪の日:神殿と祭司

 聖書とミシュナーの大贖罪日は、主に神殿の贖いと清めの日である。モーセ五書レビ記では、長い注釈が大贖罪日に関して捧げられ、儀式として描写されており、そのピークに大祭司が至聖所に入り、そこで大祭司がお香を捧げて、神殿と全イスラエルの民の贖いを行う。

 それ以外にまた、大祭司は大贖罪日の特別な犠牲を捧げる:大祭司は犠牲に手を置き、自分の罪、兄弟司祭の罪、全イスラエルの民の罪を告白する。大贖罪日の犠牲の中には、一つだけ他と突出した特別な物があり、それが「スケープゴート」であり、この犠牲は他の犠牲のように祭壇で捧げられず、使者によって荒野に連れていかれ、崖の上から投げ落とされ、「部位のみになる」まで崖を転がり落ちる。

 イスラエルの民には大贖罪日で行う部分は殆どなく、大祭司の務めの時にそれに伴う祭司と賢者の選ばれたグループのみであり、エルサレムの市民はその光景を見ることが出来、大祭司の祈祷と告白を聞くことが出来た。

 神殿が破壊されてからは、祭司の務めは失われ、その代わりに「唇の縁取りの完成」となった:犠牲の代わりの言葉なのだ。大贖罪日の朝の祈祷での聖書朗読や、追加祈祷の「務めの順序」を語ることによる、祭司の務めの内容を思い起こす。

 全市民の勉強と祈祷は、ある種の大祭司の地位と務めの代わりとなっている。神殿で唯一の代表者として、全イスラエル民族の贖いの代わりに、全イスラエル民族がシナゴーグに於いて、少しでも神殿で行っていた祈祷と聖書の務めを1日の全てを費やすことが期待されている。

 市民はこの日を祈祷、罪の告白と全イスラエル民族の贖いをお願いする日として捧げる。ある意味、シナゴーグで祈祷している者は、祭司の使命感を感じることが出来る。大多数のイスラエル民族はシナゴーグに来ず、この日に関与もしておらず、祈祷者達は全民族を代表しており、民族の使者として、イスラエルの贖いと救いの為に祈っているからである。

◎贖罪日:精神の痛みと悔い改め

 大贖罪日にイスラエルの民の一人一人に課されている律法は、「そしてあなた方の魂を痛みつけた」という律法である。賢者達は5種類の痛みを分類し、その中で主なのは:飲食の禁止である。その他に:入浴と香油の禁止、靴を履くことの禁止、及びベッドの使用、つまり性行為である。

 これらの禁止事項は、身体の必要性と快感から解き放たれる日であることを形成しており、魂と精神への務めに専念することである。これらには本物の「痛み」の次元があり、贖罪を助ける苦悩であり、不正から清められることである。

 悔い改めの実行は、大贖罪日の贖いの基本であり、後悔、罪の告白と罪から離れることを必要とする。つまり罪深いものは、二度と罪深いことに戻らないことを望み、欲することを表明することである。

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