保健省から保険会社へ:モデルナ社製ワクチンは回復者を対象に

 既に少量のモデルナ社ワクチンがイスラエルへ到着した後に、来月3月には同社の数十万回分のワクチンが到着する予定で、一部は感染回復者を対象に1回接種のみに使用されることとなる。このような内容が保健大臣と保健省局長と保険会社代表者達との会合で決定した。感染回復者は、年齢の優先順位にしたがって1回分のみ接種される予想である。モデルナ社のワクチンは、イスラエルで出稼ぎに来ているパレスチナアラブ人労働者への接種にも使用される。

 モデルナ社製ワクチンが到着するのを背景に、この数週間内にイスラエルにはファイザー社製ワクチンが百万回分到着する予定で、50万人の新規接種者に提供される。その後ファイザー社からのワクチン供給は終了する予定だ。会談中に保険会社代表が挙げた問題点は、ロシア系ユダヤ人がロシア製ワクチンしか接種したがらないという点である。保健省の即答は、「不可能」という事だった。

 またネタニヤフ首相はワクチン接種作戦に関して、「全員分のワクチンはある。お願いだから接種を受けてほしい。感染死亡した妊婦のオスナット・ベン・シトゥリットの悲劇的なケースも目の当たりにした。心が破裂しそうだ」と語った。またホテル、ジムやその他の分野が接種証明書規制に沿って再開したことにも触れ、「接種証明書は前の生活に戻り、段階的に市場を再開させることを可能とさせる」と語った。

 現在ワクチンの影響はイスラエルの感染データにも反映されており、減少傾向が続いている。ヴァイツマン研究所コロナ予想モデルを作成しているエラン教授は、「楽観的になって良いと思う。10日間の遅れはあったが、今日重症者の減少開始とワクチン影響が見られ始めている」と語った。

 「予想していたような減少が見られる。先週には今週初めに850人の重症者と予想していたが、今朝のデータではそれとほぼ同様だ。今週から市場の再開が拡大されたが、まだ今後1~2週間は減少継続が見られる」とも語った。教授は重症者の減少はワクチン接種に適応していると説明した。「60歳以上のグループで最初に重症者の激減が起き、その後55歳から60歳のグループに起きた。我々の予想では今週は40~55歳のグループに重症者の減少が起き、何故なら彼らがその次のワクチン対象者だったからだ。一番重要なのはワクチン接種を受けることだ」。

 また若者の間にも減少が見られているとのこと。「5週間前にイスラエルでは高校生のワクチン接種が開始した。同時にイスラエル軍でも接種された。この二つの年齢層のグループでは、既に感染減少が見られている。ピークと比較すると50%の減少となっている。そこから理解できるのは、若者を接種することも重要で、彼らの間の感染拡大を防ぐことである」。

 ワクチン接種作戦によって起きた希望とは対照に、コロナ総責任者のナフマン教授は、「感染はまだ終わっていない。新規陽性者数は多く、重症者数もまだ多い。若者の重症者が増加してきている。エクモに接続されている殆どが40~60歳又はそれ以下の年齢である」と語った。

 「イギリス変異種は若者達により感染を起こし、より重症化させている。毎日他の変異種にも目を光らせている。南アフリカ変異種はイスラエルでは1%で、カリフォルニア変異種も7件判明している。昨日ウガンダで拡大している変異種も発見したが、その臨床的意義はまだ不明である。これからも変異種が付きまとうのは明確だ」とも語っている。

 昨日の新規陽性者数は3,038人で、約5万件のPCR検査に対して陽性率は6.3%であった。重症者は837人、実効再生産数は0.79から0.83へと上昇した。昨日の新規陽性者の75%以上は40歳以下、6%が60歳以上となっちる。また重症者の年齢低下も起きており、昨日は重症者の30%以上が40~59歳であり、50歳以上の9.5%が理由も明確ではなく未だ接種を受けていない。

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