何を食べ、庭をどのように世話するのか:安息年への完全ガイド

 庭の芝生の世話は?ユダヤ人農家はどうするのか?何を食べて良いのか悪いのか?今年は土壌をどう取り扱うのか?これは7年に一度起きることであり、今年がそうである:ユダヤ暦5,772年は安息年の始まりであり、安息年に関する完全ガイドは以下の通りである。

◎安息年に禁止されている労働は?

 聖書では、次の労働が禁止されている:播種、剪定、収穫、熟成。これらの労働に耕作と植栽を追加する者もある。4つの労働のいずれかで禁止されている労働定義が異なる場合を除き、これらの労働は如何なる方法でも形式でも禁止されており、適応に応じて律法の変更が適用される。

◎播種

 食用又は観賞用であろうが、地上での穴が開いた鉢又は穴が開いていない鉢であろうが、安息年(7年目)の種蒔きは禁止されている。穴の開いていない家の中の鉢への種蒔きは許可されている。穴が開いた鉢でも上階にあったり、下に皿が敷いていれば穴の開いていない鉢と見なされる。

 もし穴が開いた鉢が地上階にあるならば、これに種蒔きをしていいかは意見が分かれている。安息年には学習用及び実験用の種蒔きや植栽も禁止されており、果実がなる前にその植物を引っこ抜く意思があったとしても禁止されている。

◎植栽

 安息年に食用や観賞用の植栽は禁止されており、一般にこの禁止事項には、密輸や挿し木も含まれている。

◎剪定

 禁止されている剪定行為は、木の発達に影響するものであり、剪定することによって新しい芽が出て果実をなるようにしている。もし枝を切ることが果実をならすことではなく、人間の生活用であるならば、これは許可されている。通行人の妨害とならないように木の枝を切ったり、観賞用の果実を切り取ることは、木を改善させることではないので許可されている。

◎耕作

 安息年の耕作は禁止されているが、用水路を掘ったり、灌漑ホースの穴を用意したり、下水や上水の準備、又は家やフェンス用の基礎としての掘り起こしも許可されている。

◎収穫と熟成

 地上から出る物は全て食べることが許されている。しかしその為に特別なツールを用いたり、商業用に果実を収穫することは禁止されている。家庭用の収穫は許可されており、今年は違う形で収穫することを明確な形でやれば良い。

◎ユダヤ賢者の禁止労働

 聖書には前述の労働だけが禁止されていて、それ以外の労働はユダヤ賢者達によって禁止されている。賢者達が禁止した労働は、土壌の改良と樹木の強化改良などの様々な労働である。しかしもしこれらの労働禁止により、現存の樹木や植物の状況が悪化したり枯れたりする恐れがあり、存在への危険があるならば、安息年でもこれらの労働は許可されることとなっている。

 更に樹木の存在、又は樹木や植物の腐敗や損失を防ぐ為に賢者が許可した行動は、緊急の必要性として農業分野で合意されない限り許可されず、明確に許可がいると言及されている。その為に、樹木や植物に必要で重要と思われる賢者達が禁止した全ての労働は、この労働が許可されるためには真剣な判断を必要としており、賢者に問い合わせずに実行することは許可されておらず、更に許可されても禁止されている労働が幾つか残っている。

 前述の農作物や野菜の損失の防止や、存在を継続する為の特定の労働や行動への許可の主な条件は、様々な野菜、豆や、作物を食べて楽しむことは許されており、「添付の禁止」(以下に説明)は無い。

 樹木や植物の存在のために許可される全ての労働は、その存在を救助する必要がある時のみ、又は樹木や植物の損失防止、又は果実の損失を防止するためのみである。その為に一回限りの労働で十分であることが可能ならば、安心感の為に再度その労働を行うことは禁止されており、樹木ならば安息年の前にその労働を行うことが可能であり、安息年まで延期することは禁止され、乃至は安息年の翌年に行うことが可能である為、安息年ではその労働を実施することは完全に禁止されている。

 播種の誕生の禁止事項:植物と果実を改善する為の労働:灌漑、除草、間伐、害虫散布、施肥、枝の上方への選定などである。

 耕作の誕生の禁止事項:播種、又は植樹に必要案土壌の整備、又は改善の労働:石の除去、除草、土壌の空気入れ、植栽の為の穴掘りなど。

◎灌漑

 種や果樹園への灌漑は播種の労働となっているが、種、野菜や花畑を灌漑することは安息年でも許可されており、灌漑しなければ損失する恐れがある、限られた季節で灌漑を必要とするものである。これらの栽培地はミシュナーの言葉で「灌漑者の家」と呼ばれており、果樹園や多くの灌漑を必要とするその他の果樹園への灌漑である。

 自宅の庭の芝生や観賞用の植栽(鉢植え)は、誇張せずに必要に応じて灌漑することは許可されている。専門家の意見では、必要のない時に芝生へ灌漑を誇張することが多く、芝生が大きく育ってしまう。その為に、もし通常芝生へ1週間に1回20分間灌漑しているのならば、安息年には10日に1回15分間ということになる。

◎剪定

 木の果実の剪定は、安息年には賢者達によって禁止されており、ブドウの収穫のように聖書の禁止するその他の樹木も含まれていると考える者達もいる。一部の場合では、剪定は必要不可欠となっている。例えば感染病が起きて剪定しないと枯れてしまう場合、これは許可される行為であり、通常通り実施することが良いこととされている。

 木材として利用する為の木の枝の剪定は許可されているが、それを木材に使用する意思があったとして、通常の剪定の切り取りの代わりに枝を詳細に選び出すことは禁止されている。

 植物の囲いを剪定デザインすることは許されており、これは栽培や改善でもない目的であり、この行動自身が実施している者の意思を表しているからである。花の枝を折ることも許されており、それによってそこから違う枝が芽生えたとしても専門的な剪定では無いため、この行為は花にとって必要な明確なものであるからだ。

◎除草、鍬入れ、刈取り

 改善のために実施するならば、これらも賢者達によって禁止された労働である。しかしもしそれが植物や果実の損失や損傷を防止する目的ならば許可されている。手や他のツールで除草するより、除草剤を散布することが優先されており、雑草が生える前に散布することが優先されている。樹木に必要であるならば、その下で鍬入れすることは許可されている。

 庭の芝生の刈取りは、芝生への損害防止であり、葉っぱをより緑色にする為の刈取りでなければ許されている。通常の回数より芝生の刈取りを少なくし、通常より刈取りの状態も緩くする方が良い。

 蛇が巣作りしないよう、又は火事の原因にならないように自宅の庭で除草するのは許されている。

◎肥料と施肥

 農作物の改善と増加の為のこれらの労働は殆どの樹木で禁止されている。安息年前に肥料は2倍にして与える可能性がある。樹木の存在の為に施肥が必要であるならば、最小限の量で与えることが出来る。

 新年祭の前夜に肥料をカプセルの中に入れて与え、年内に分解するようにすればよい。また前夜にコンピュータにデータを入力し、自動灌漑と施肥を行うようにし、変更を加えなければよい。

 樹木と果実の改善のために化学製品を散布することは禁止されているが、樹木や果実に損害が引き起こされる場合ならば許可されている。

◎庭の掃除

 枯れ葉やゴミを庭から掃除するのは許可されており、土壌の改善ではなく庭の掃除が必要な時のみである。しかし、庭の植物の品質を向上させる為に石を除去したり木を引き抜くのは禁止されている。

◎安息年に食べられるものは?

 聖書の律法によると、安息年に土壌から作られるものは全て食べて良いと許されているが、賢者達は安息年に種蒔きをしてこれらは自然に育った物だと主張する者が出てくることを懸念し、安息年に出てくる植物は禁止し、それらを「添付」と呼んでいる。

 この禁止事項は、それが存在する懸念がある場所や植物のみとしており、その為に特例た多々ある:

1.樹木の果実はこの禁止事項には含まれておらず、植えた年に果実がならないからである。

2.6年目に播種されて育った野菜や果物は、安息年に収穫されても許可されている。

3.6年目に3分の1が育った農作物や豆類。

4.異邦人が育てた土壌の農作物。

5.重要ではない花や植物、殆ど人間が播種していない物。

6.通常植栽して播種しない場所で育った添付植物。

 これらの特例に含まれない全ては、添付禁止になっており、安息年には食べることも購入することも禁止されている。その為に安息年には、規定コーシェルが無い場所からの花や野菜を購入することは禁止されており、食用には禁止されている安息年付録禁止に違反している懸念があるからだ。

◎販売許可

 販売許可によって売られるイスラエルの農作物は、チーフラビ局によって実施される。この許可により、チーフラビ局は全ての農作地を1年間異邦人に販売し、これにより異邦人が土壌の労働を継続して、彼らの農作物を食することが可能となり、過越し祭期間中に異邦人に発酵物を全て販売するのと同様である。

 この許可に同意していない者もおり、この行為は誤魔化しの一種だと主張する者もおり、異邦人に土地を販売することを聖書は禁止していると主張する者もいる。許可を賛成している者は、国内の農場を助け、農家によって畑が守られる唯一の方法だと主張している。

◎裁判所の収集

 律法は、農家が裁判所からの派遣者として、彼と雇用者が行動しながら自分の畑からの農作物を収穫することを許可している。裁判所が農家の給料を決定し、利益なしで農作物は販売され、経費をカバーするためのみとしている。

 これらの樹木の果実は、安息年の聖別があり、損失や恥辱を与えることは禁止されている。聖別された果実を食べることに利点があり、一部の賢者達はこれは律法の一つであるとしている。欠点は聖別を遵守する必要があり、これはいつも楽な訳ではない。例えば、聖日と平日の分け隔てるロウソクの消灯に、安息年に聖別されたワインを使用することは禁止されており、また聖別されたブドウの皮と種の為に、特別に安息年にゴミ箱を準備する必要がある。

◎異邦人の農作物

 殆どがパレスチナ自治政府、ヨルダンやその他の国々からの輸入である。これらの農作物には安息年の律法は関係なく、ユダヤ人が所有する国内の土壌にしか関係しない。この方法の決定は、イスラエルへの反対勢力を強めることであり、イスラエルの農業を弱体化することでもある。

◎ベッド栽培

 安息年に許可される栽培方法が律法に沿ってあり、水耕栽培や土壌から離れたベッド栽培であり、安息年でも実施可能で、土壌から切り離されている農作物となっている。

◎律法によってイスラエルの地ではない地域

 ネゲブ砂漠の南部や西部は、聖書のイスラエルの地には含まれておらず、これらの地域には安息年の禁止も関係なく、その地で栽培される農作物は安息年でも使用することが出来る。この方法の欠点は、この地域のみで国内の需要を満たせないことである。

◎安息年の野菜や果物への聖別

 安息年に育った野菜や果物には特別な聖別があり、「ユバルの年であり、まずそうであれ。神聖な物とは、その穀物でさえも神聖である」とされている。ランバンによると、これらを食する特殊な律法があるとのこと。添付禁止が無い野菜も、安息年の聖別律法が関係している。

◎この聖別の意味とは?

1.安息年に聖別された野菜や果物は、イスラエルの誰も手にしてはいけない。

2.安息年の果物は販売してはいけない。

3.その果物を通常食べる形ではない方法で、安息年の果物を食してはならない(生のまま食べる果物を煮る、又はその逆など)。

4.通常の形ではない方法で、安息年の果物を加工(煮たり絞ったり)してはならない。

5.安息年の果物を食事に似た方法で使用することは許されているが、医療や洗濯など、食することに似ていないことで使用することは禁止されている(最初から医療用や洗濯用と指定されていない限り)。

6.安息年の果物を輸出してはならない。

7.畑や果樹園で同じ種類の果物が無くなりかけた場合には、同じ種類を家に残すことを厳守し、根絶の律法を守る為である。

8.安息年の果物は寄付と10分の1税から免除されている。

9.安息年の果物を損失することは禁止されている。その為に食後に残った皮をビニール袋で綴じ、その他のゴミと混ざらないように特別なゴミ箱へ入れる(安息年のゴミ箱)。

◎安息年の聖別がある果物とは?

 異邦人に販売されていないユダヤ人の土地で育った農作物である。その他にイスラエルの地で異邦人に販売されなかった、個人の庭や農家の畑もそうである。

 個人の庭や、畑の農作物に安息年の聖別された果物を見つけることが出来、裁判所の収集として販売されている。販売許可によって栽培された農作物も安息年の聖別とコーシェル化の習慣に従う。

 多くのラビ達は、安息年の果物を食することは律法だと判断している。それ以上に、律法に沿って安息年を遵守している農家を助けることでもある。

 安息年の性別は、果物の楽しみと、同時に来る世界のレクリエーションの使用を目的としており、人間、又は動物の食用、香辛料用、化粧品用、洗浄用、染色用を目的としたのが聖別されている。コットンの品質、香りの無い花、暖炉用の樹木、医療用の植物には安息年の聖別は無い。

◎4つの神器の律法(仮庵の祭用)

 新年祭の後に収穫されるクエンは、安息年の聖別を持って取り扱う。4つの神器用に植えられたミルトス、棕櫚の葉やハコヤナギには、安息年の聖別は無い。

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