今までの一部封鎖がコロナ感染拡大を全く防止できなかったため、完全封鎖が今晩零時から開始して2週間継続し、昨日は規制内容について1日中大臣達が議論し夜中に承認された。今回の規制では特別学校と寮生以外の教育施設の閉鎖、商店やビジネスの閉鎖、また不必要な職場の閉鎖、シナゴーグも閉鎖される為に祈祷は屋外のみ許可されている。
他人の家の滞在禁止、個人スポーツのみ距離制限なし、床屋や美容院、ホテルやB&B、動物園、自然保護地や博物館も閉鎖される。海外へのフライトは封鎖前にフライトチケットを購入した者のみ許可される。封鎖以降の出国は、保健省の特別委員会の許可が必要となる。イスラエルへの入国も、まだ未定義であるレッド・カントリーから帰国した者全員ホテルで10日間の強制隔離となり、2回のPCR検査が陰性でなければ解放されず、これもイギリスと南アフリカ変異種拡大を防止するためである。
今までの封鎖と同様に、スーパー、薬局とベーカリーは運営継続。レストランはデリバリーのみ。自宅からの外出距離制限は1km、屋外10人、室内5人まで。公共機関は通常より50%で運行、必要な職場は通勤継続、配管工や電気修理なども通常勤務。デモもソーシャルディスタンスを遵守しマスク着用ならば許可、裁判所も運営継続、離婚している両親間の子供を預けるのも許可。結婚式、割礼式、バルミツバとバットミツバ(子供の成人式)は核家族のみとし、集合人数も規制を遵守する。
警察はイスラエル全国に主に夜の時間帯に検問所を設置し、規制遵守の強化を行うために約5千人の警察官を動員する。都市間の道路では日中15か所に検問所が設置され、夕方には25か所、夜中には12か所設置される。日中は渋滞を防ぐために、特に大都市付近には検問所を設置しないように努める。
隔離を義務付けられた者達に対する監視も強化され、隔離条件を数度破った者には警察の調査が入る恐れがある。また警察の説明や忠告が十分ではないと判断した時には、違反罰金の増加や監視強化の徹底が行われる恐れもある。
イスラエル軍も保健システムへ支援を継続し、ワクチン接種作戦に700人の衛生兵を動員し、後方司令部の支援部隊を召集してPCR検査や感染調査に従事して病院を支援する。またユダヤ教徒専用の隔離専用ホテルも再開するようベニー国防大臣が指示した。また隔離専用ホテルには、変異種が確認されている国々から帰国した者達が入ることになっている。
また今朝の保健省の発表によると、昨日の新規陽性者は7,820人、約12万7千件のPCR検査が実施され、感染率は6.2%と過去5日間では最低値となり、PCR検査件数は過去最多となっている。入院患者数は1,460人、重症者890人、呼吸器付226人、昨日だけで26人死亡し死者合計3,529人。