ベングリオン空港が2週間封鎖される恐れがある。感染状況の悪化と変異種拡大の懸念のデータを受け、土曜日にネタニヤフ首相が保健省、運輸省と国家安全保障本部の関係者達と会議した。政府は今日この件に関して決定を下す予定である。
今日の閣議で政府の承認が必要な事項は以下の如く:
・外国人、イスラエル人乗客の出入国禁止
・保健省と運輸省局長を筆頭とした委員会によって許可された特例以外は、空港への立入禁止
・特別フライトを必要とする人道的ケースの場合の特別規制を設ける
・今回の規制は14日間有効で、政府承認後に実施される
保健省関係者によって提示された草案によると、空港は2週間封鎖されるとのこと。もし政府で承認されるならば、検事総長のアビハイ氏がいつ規制が有効になるかを公表する。
今回の事前会議は、保健省が6人の妊婦が感染して重症者として入院し、全員がイギリス変異種に感染したことが判明したと発表した直後に持たれた。保健省の代表者達はこの会議に於いて、変異種の発見は困難で複雑であり、簡単な検査でいつも判明する訳ではないと説明している。
「保健省のウィルス中央研究所には、数十個の検体が届いている。7個の内6個はDNAシーケンスが完了し、イギリス変異種が発見された」と伝えている。保健省はまた、これらの感染結果によって妊婦もワクチン優先対象となり、希望者は全員予約が取れると伝えている。
ユーリー保健大臣は、「理想的なのは、イスラエルから出国する必要が無い者は飛ばないで欲しい。空港封鎖は段階的となるか完全となるかはまだ未定だが、我々の見解では直ちに封鎖するべきだ。幾つか障害があるが、解決させるつもりである」とも述べた。
この会議状でイスラエル軍諜報部では、イスラエル変異種へ発展することを忠告している。昨夜発表された報告書には、海外から帰国する者、回復者であろうがワクチン接種者であろうが全員の隔離義務付けの考慮を推奨し、「イスラエルでイギリス変異種を食い止めるにはもう遅すぎる」とも伝えている。
保健省のデータによると、今月初旬から51,218人の17歳以下の子供が感染しており、138人が入院、9人が重症又は瀕死の状態という悪い結果が出ている。また来週から予定されている教育施設の再開と、イギリス変異種の感染によって子供の感染者数が急上昇すると予想されている。16歳から18歳までのワクチン優先接種も土曜日から開始し、1回目の接種を受けた全体数は約250万人に達している。
保健省の発表によると、昨日の新規陽性者数は7,316人、約8万3千件のPCR検査で陽性率は8.8%であった。入院患者数1,844人、重症者1,171人、呼吸器付335人、死者4,326人となっている。