ラマダンのお菓子:アタイェフの作り方


 今の季節の断食は朝4時から開始し、夜20時頃に終了する。断食中には飲食や喫煙も禁止されており、断食を守る者は祈り、祈祷によって神に近づき、善良な行為を行わなければならない。

 断食開始前に食べる食事は通常は軽い食事であるが、エネルギーが豊富な食材になっている。この食事ではナツメヤシ、乳製品、パン、水、果物や卵を食べる。断食終了後にはイフター・ミールがあり、家族全員で食べる盛大な食事である。食事前には通常ナツメヤシ・ジュースを飲み、その後スープや野菜サラダを食する。

 この食事のメインは通常肉だが、添え物としてご飯やジャガイモもある。しかし一番のメインは食後であり、アラブの甘いデザートで、全体からバターとハチミツが流れ出るアタイェフが出される時だ。アタイェフの作り方は簡単で、自宅でも作ることが出来る。生地は焼くかベーキングし、暖かいまま柑橘類の花の香りがする冷たいシロップを上からかける。甘党が大好きなお菓子だ。

◎アタイェフ

調理材料(22~24個分):

シロップ用:

砂糖3カップ(600g)

水2カップ(500ml)

フレッシュ・レモン・ジュース小さじ1杯

柑橘類の花の水大さじ1杯(自然食品店)

詰め物用:

細かく刻んだクルミ3カップ(300g)

砂糖大さじ4杯(60g)

シナモン小さじ1と1/4杯

生地用:

小麦粉2カップ(280g)

水2と1/2カップ(625ml)

ドライ・イースト小さじ2と1/2杯(8g)

ベーキングパウダー小さじ1/2杯

砂糖小さじ1杯

塩小さじ1/4杯

仕上げ用:

ソフトバター75~100g

調理方法:

1.シロップの準備。中くらいの鍋に水と砂糖を入れ中火で煮込み、砂糖が溶けるように混ぜながら沸騰させる。シロップが沸騰した時点でレモン・ジュースを加え、弱火にして約20分間又はそれ以上混ぜないで煮立たせ、スプーンに軽くまとわりつくくらいまで煮込む。火からおろして完全に冷めるまで待ち、冷めたら柑橘類の花の水を追加する。

2.詰め物の準備。中くらいのボールに詰め物用の材料を全部入れ、均一になるまで混ぜる。

3.生地の準備。大きなボールに生地用の材料を全て入れ、完全に滑らかで塊のない液体になるまで泡だて器で数分間混ぜる。サランラップで覆って室内温度で約1時間放置、又は生地が2倍まで膨らんで泡立っているようになるまで待つ。泡が消えて液体がまた滑らかで均一になるまで再度泡だて器で1~2分良く混ぜる。

4.テフロンのフライパンを中火で温め、油は使わない。液体を漏斗がある容器に移し、毎回1/8カップ分の液体を鍋に注ぎ、直径10㎝くらいの厚みがある円形で焼く(アタイェフ少しふっくらとしている必要があり、もし生地が厚すぎるなら、水を少々加えてまた混ぜる)。生地は余り広がらないので、丸くする為にフライパンを少し傾ける必要がある。毎回1枚ずつ焼き、片方だけにする(もう片方は、縁がくっつくように柔らかくしておく必要がある)。表面が乾いてスポンジのように泡立ち、焼いている面が綺麗に焼きあがれば、軽くフライパンから離れるので、平らなヘラで取り出して大きなお皿に置いておく。同じように1枚ずつ片方だけアタイェフを焼いていき、余りにも焦げ付くようなら火を弱めにする。お皿に乗せて(温かいうちは上に重ねないこと)冷やす。生地は冷やすと柔らかくなる。アタイェフは、冷やした直後の生地が湿っていて端がくっ付く間に中身を詰める必要がある(中身を詰めてから冷凍することは可能)。

5.仕上げ。オーブンを中火(180度)で温める。アタイェフの焼いた生地を片手に乗せ、焼いていない側に詰め物を入れる。小さじ約2杯分くらいの詰め物を真ん中に乗せ、端を持ち上げて最初は中央部を強くつまんで閉じ、その後ブレッカスの形状のように周りを閉じていく(生地は自然にくっ付く)。

6.小さいナイフでアタイェフの上部に少量のバターを塗り、トレーに並べてパリッとした黄金色になるまで約10分間焼く。お皿に2~3個ずつアタイェフを並べ、その上から室内温度のシロップをかけて温かいまま出す。その上に刻んだクルミを飾っても良い。


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