ユダヤ教徒達が試行錯誤:どちら側の耳からマスクをかける?

コロナ感染によってユダヤ教ラビ達は、クラシックなテーマである内容の律法、例えばベランダから10人の祈祷者をどう集めるか、プリム祭習慣のお菓子配達に第三者を利用していいのか、過越祭の家族での夕食をズームでやるなどといった内容であったが、今日ではこんな質問も出てきている。コロナ対策のマスクは、右側の耳からかける必要があるのか?エルサレムの高級神学校であるミル神学校のラビは、この質問に対する深い研究の結論を特別号として発表した。長い議論の末の結論:どちらでも構わない。

リトアニア系神学校では、普段の真面目な勉強からの息抜きとして、たまにどうでもいいことに関する律法の解釈を深く追求する習慣がある。外部から見ると無意味で馬鹿馬鹿しい内容であるが、ユダヤ教徒達にとっては許された娯楽であり、詩篇の詩人の造語「トーラーも娯楽」に沿った平日の勉強を中断してもいいことである。

マスクをどちらの耳からかけるかのジレンマは、ユダヤ教律法の1つである靴の履き方、右から履くが紐結びは左からという教えから出てきた疑問である。これをマスクにも適用する必要があるのかどうかがラビに問われた。この質問に対するラビ・アブラハムの回答は、靴は一足ずつが違う履物であるのに対しマスクは一枚であり、耳に履かせているのではなく引っ掛けているだけなので、靴の履き方とは違うという結論であった。

ラビは靴の履き方に関して話を広げ、色々な時代の色々なテーマに関する解釈を調べた結果、靴以外の洋服を着る作法は決まっていないとのこと。ラビの調べた内容には、左利きはどちらの靴から履くのか、どちらの袖から捲くるのか、メガネも右側の耳から乗せるのかなどがある。

ラビの結論は「左右どちらを優先するかの教えは着用する物だけに限られており、マスクは顔を覆う物であって耳に着用する物ではない。右優先は特殊な服や身体に恩恵がある物に限られ、紫外線対策の服などには適用されない」とのことであった。しかし「カバラーでは全てやるべきことは右から左」という教えもあると付け加えていた。

最新記事

すべて表示

「ユダヤ人帽子」がキッパ(黄色いダビデの星にも)の先祖になった歴史

ユダヤ教の歴史に於いて、最も忌むべき着物は勿論黄色いダビデの星である。この小さい布切れを13世紀以降、西ヨーロッパのユダヤ人達は身に着けることを義務付けられ、ポーランドに侵攻したナチによって後世に再利用された。しかし西ヨーロッパのユダヤ人達は、他の身に着ける物により、ずっと以前から差別化されていて、それがPileus Cornutusuというラテン名の「尖がり帽子」で、今日最も知られているユダヤ教

キリスト教に関して知らない10の事

悪いことが起きないように木を叩く?成功を祈って指を交差する?「地の塩」や「町に預言者はいない」という諺を使う?これらはユダヤ教の世界に浸透した、キリスト教の影響の氷山の一角だ。キリスト教の世界で「イエスの割礼祭」をお祝いしている今日、世界で最初のキリスト教徒であったユダヤ人賢者の事を学ぶのにふさわしい日でもある。 1.イエスという名 ユダヤ人達が「イェシュア」と呼ばずに「イェシュー」と呼ぶことを嫌

ゴミ箱の近くで祈って良いのか

コロナ禍の影響でシナゴーグ内での祈祷が制限され、室外で祈ることを余儀なくされている信者達から様々な質問がラビへ送られてきている。 質問: 各家庭専用のごみ箱が家の近くの通りに設置されるようになった。ゴミは1週間に2回回収され、普段は蓋が閉まっている。このようなゴミ箱の近くで祈る律法はどのようなものか?どれくらい離れる必要があるのか?祈祷中にゴミ箱が視界に入らなければ良いという意見もあれば、臭いがす

熱気球 - ピンク
パイナップルのアイコン - イエロー
包まれたギフト
Wine%20Bucket%20Icon_edited.png
イスラエルのフォトアルバム

© 2020 Saigoaki. All Rights Reserved.