ユダヤ教徒社会で驚愕:エルサレムのユダヤ教ラビが、キリスト教徒布教者であった

 エルサレムのフレンチ・ヒルのユダヤ教徒居住地では、同じ会衆の家族であった人達が実はユダヤ人ではなく、キリスト教とイエスへの信仰を布教する為に活動していたことが暴露されて大騒ぎとなっている。家長であるMは、「ラビ」として数年活動して結婚式や聖書の写本なども行っており、偽物だったという暴露により、彼が行った結婚式、写本した聖書、祈りの箱やメズーザ(家のお守り)も全てコーシェルではなく無効となる。

 「ユダヤ教徒の部屋」HPで公表されたこの事件は、彼の妻の病気から始まり、病院での長い入院中に、彼女の隣に入院していた他の患者と仲良くなった。時間の経過と共に二人の関係は深くなっていき、新しい友人は目の前にいるホロコーストの生存者の遺族であると自己紹介していたユダヤ教徒女性が、アメリカのキリスト教徒の家庭の娘であり、イエスを信仰していることを少しずつ発見した。

 この発見に衝撃を受けた女性は、この妻の過去を調査し始め、この家族の家系を19世紀まで遡ることに成功し、彼女の祖父母の墓にある十字架のシンボルの写真や「陥れる」書類を発見し、妻自身も洗礼を受けたことの証明も発見した。また同じような調査が夫にも行われ、彼もキリスト教徒として生活していることを突き止めた。

 またこのカップルは、ユダヤ人救世主派の布教と戦っている組織にも良く知られており、エルサレムのユダヤ人会衆や居住地をここ数年放浪しており、彼等の信仰を布教しようと試みた為にユダヤ教会衆から追放されていた。M自身は首都の高級ユダヤ教教育施設の一つでユダヤ教徒として学んでいたが、海外のテレビ番組で「イエスは世界を救うために死んだ」と発言した為に教育施設からも追放された。実際に二人は二重の生活を営み、SNS上でも数個のアカウントを利用し、ある時はユダヤ人の名前で、ある時はキリスト教徒の名前で使用していた。

 この調査時期にフレンチ・ヒルの隣人達はこのことに関して何も知らされておらず、イスラエルに他に親戚がいない家族を想って妻が入院中には家族を支援していた。隣人達は全員ユダヤ教徒の学校で学んでいる5人の子供達の為に食事を用意し、買い物をしてあげたり、Mの為に子供の世話を助けてあげ、会衆の寄付金で彼等の生活の為に金銭的な援助も与え、数万シケルから数十万シケル寄付したとされている。その後妻が病死し、隣人達は財布と心を開いてあげた。事件発覚後に判明したのは、この家族は連絡を取っていたイスラエルのキリスト教徒組織からも金銭的援助を受けていた。

 急展開したきっかけは、病院から隣のベッドにいた女性が、会衆のボランティア活動で中心的な存在の女性に連絡を入れ、発見した内容を共有したことから始まった。少しずつその噂がフレンチ・ヒルにも広がったが、関係者達は隠密に行動することを選んだ。

 同居住地で有名な社会活動かであるヨニー氏とメイール氏はこの事件にも関係しており、集められた情報によってMとその家族は、偽造書類を使用してイスラエルへ帰還した疑いがあり、最初の計画では彼等にその事実を暴露し、当局にもそれを報告して追放する予定であった。

 その直前にMは誰かに関しされていることに気付き、自分のアカウントや亡くなった妻のアカウントから関連した内容を削除し始めた為に、会衆にこの情報を公表することを決定した。住民達に対してヨニー氏が配布した内容には全部の情報が掲載され、「この話を聞いても信じられない人達がいたが、残念ながらこの情報は真実であり、明確な証拠も存在し、彼等も自分達がキリスト教徒であることを自白し、ユダヤ人達にキリスト教を布教しようと試みていたと語っている」とも記されている。「とても心痛な告知ではあるが、市民の為に発表する必要があった」。

 ヨニー氏とメイール氏は、「この家族の為に5~6年も心から助けてあげた人達がおり、とても大きなショックでもある」と語った。しかし市民には安心させる為に、会衆基金の寄付者達を探し出し、この偽りの家族が受け取っていないお金を全て所持者に戻すことも約束している。

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