ベイト・シェメッシュで約1,600年前のランプ工場が発見

 1,600年以上前の陶器製のオイルランプが数十個、ランプ製造用の石製型枠と小さい像が、ここ数カ月間ベイト・シェメッシュの貯水槽に於ける考古学局の考古学発掘によって発見された。

 ランプは、照明用の古代陶器製ランプ製造工場が運営されいた場所にあり、イスラエル国内でも大きな規模の工場の一つである。ハヌカ祭にちなんで考古学局では、発掘の情報を一般公開した。

 古代に照明用に利用されたランプの発見は、発見された量だけが考古学者を驚かせたのではなく、イギリス委任統治時代の発掘ミスエリーの解決にもなったことである。1934年に委任考古学課監査のディミトリー氏が、ベイト・シェメッシュの貯水槽を発見した。その中で、動植物や幾何学模様が施された大量のオイルランプを含んだ古代の宝物を発掘した。当時それらのランプは、付近にあった古代の居住区の名前を付けて「ベイト・ナティーフ・ランプ」と呼ばれ、考古学研究で最も需要なブランドと変わっていった。それらのランプの近くで、ディミトリー氏はランプ製造用の石製型枠、様々な動物、騎馬兵、女性や鳥の形をした陶器製偶像などを発見した。委任統治時代に発見されたこれらのランプの場所は忘れ去られ、ランプや偶像製造工場として利用されていた貯水槽の場所発見の試みが何度も行われたが謎として残されていた。

 「ベイト・シェメッシュの開発計画の枠内で、ベイト・ナティーフ遺跡周辺の調査がなされた」と考古学局発掘責任者のモーラン氏、イタイ氏、ニコラス氏とオメル氏は語った。「驚いたことに貯水槽の近くで行った発掘で、陶器製ランプ、石製型枠や多数の偶像が発掘された」。調査員達が完全な形で残っていた貯水槽の中に入った時に、数十年前にディミトリー氏が撮影した写真に相似していることに驚いた。貯水槽の中には彼が残していった物も見つかった。土を取り出した革製の籠や中身が空の鉄箱があった。「ベイト・ナティーフの貯水槽が復活した。我々の感動はとても大きく、これ自身が重要な考古学的発見でもあるが、本物の考古学的歴史が目の前にあるからだ」と学者達は語った。

 「ベイト・ナティーフ地域の偶像やランプに掘られている飾りなどは、バルコフバの反乱(ユダヤ人のローマに対する第二次反乱)後の時代のユダ低地地方を語ってくれる」と、ベイト・ナティーフのランプの研究者で考古学局のベニヤミン氏は語った。「ヨセフス・フラビウスの書物によると、第二神殿時代にベイト・ナティーフはこの地域の中心都市であり、ハスモン王朝の中央都市10都市の一つであったことが分かっている。バルコフバの反乱が失敗し、ユダ低地に於けるユダヤ人人口は激減して、異教文化に影響を受けた人々が住む地域へと変化していった。ここで発見された多くの偶像がその証拠である。同時に陶器製ランプには明確なユダヤシンボルも描かれており、角笛、祭儀用スコップやメノラ―などである。これらは反乱に失敗した後でもユダ低地にユダヤ人居住区があったことを証明している。この地域にまだ残っていたランプ製造者は、その需要に沿って製造していたのは明確である。この時代にはキリスト教もその基盤を形成し始めており、ベイト・ナティーフのランプにはキリスト教のシンボルである魚も描かれている。多様なランプや偶像は、混合した民族が住んでいたという事が分かる」とも語っている。

 今回の発掘は、ラマット・ベイト・シェメッシュに於ける建設住宅省主催の新居住区建設計画の枠内で行われた。

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