土曜日の気温は秋が始まってから最も寒い日となる。強い雨が夜中に降り、洪水を起こし、段々と弱くなって北部と海岸線に集中的に降る模様。冬の気候は初めての雪をもたらし、一般公開されていないヘルモン山のミツペー・シュラギーム(2,224m)では、早朝に雪が降った。ヘルモン山のスキー場ではまだ雪は降っていない。
来週の初めに少しだけ気温が上昇し、雨は予想されていない。来週木曜日に再び雨雲が来ると予想されている。気象庁のデータによると、ジホロン・ヤコブで118㎜、カルメル山で115㎜、殆どの道路が浸水したテルアビブで44㎜、アシュドッドでは3㎜のみの降水量が記録されている。エルサレムではたったの1㎜であった。
イスラエル全国で浸水によって救助されている人達がいる。イェフードの住民で家が浸水したニッシーム氏は、「雨が止まず、道路が完全に浸水したら家の中まで水が溜まってきた。過去数年間でも浸水があったが、こんなのは初めてだ。救助隊と警察に救出要請を電話依頼した」と語っている。
タイベでも浸水で多大な被害が出ている。住民のムマハッド氏は、「家から出ることが出来ず、誰も我々を助けてくれない。ベドウィンの居住区に住んでいて、3千人近い住民がいる、子供や老人、女性も多い。夜中中駆け回って助けを求めたが、誰も救いの手を差し伸べてくれない。整備工事を開始すると言ってたが、約束だけで何も実現していない。こんな状況でサービスもないのに、土地税や水道代を支払う必要はない」と語った。
リッション・レツィヨンでも浸水が起きた。ギフシュタイン通りでは、地下に住んでいた2人が救出され、イーガル・アロン通りでは車中から3人が救出された。エルサレム通りでは深い水溜まりから2人の子供が救出され、シュモツキン通りでも同様のに5人が救出されている。タマル通りでは2人の少女を含んだ3人が浸水したアパートから救出された。
ネス・ツィヨナでは、建物と車が浸水して22人の住民が建物から救出された。負傷者はいないが救助隊は水の吸出しを継続している。ベイト・ダガンでは車に取り残された運転手が救出され、オール・イェフダでも同様にタクシーの運転手が救出された。他にもハイファやネタニヤで浸水被害が起きている。
自然国立公園では、洪水発生警告の為にユダの荒野の全てのトレイルとスナップリングを閉鎖した。パラット川自然保護地区のトレイルも閉鎖、アルベル山の崖トレイルも閉鎖、ヤルコン国立公園(テル・アフェック)で予定されていた野外活動も中止、コハブ・ハヤルデンでも同様に中止となった。
今日の気温:エルサレム10~16度、テルアビブ16~20度、ハイファ14~17度、カツリン13~17度、ティベリア15~21度、ナザレ12~17度、ベテシャン15~23度、エンゲディ19~26度、ベエルシェバ11~21度、ミツペーラモン9~16度、エイラット17~25度となっている。