西岸地区における感染が過去数週間で急激に上昇したため、第一波で行われたように西岸地区におけるパレスチナ人の全ての都市や村を完全封鎖することを自治政府が決定した。
封鎖は金曜日の朝から5日間実施されるが、必要であれば延期も起こりえる。今回の新規制限により自治区の全ての店は封鎖され、食料品店と薬局のみが運営を許可される。
現在パレスチナ自治区では2,636名の感染者、6名の死者が出ており、第一波と違って今回の感染は強大であり、イスラエル国内と同様にパレスチナ自治政府も感染防止に全力を注いでいるが、この24時間だけで300名もの新規感染者が出ている。
西岸地区のクラスター発生場所はヘブロンであり、そこだけでも1,804名が感染している。ヘブロンは6月に発表された新しい制限枠内で既に封鎖されているが、シケム(ナブルス)、ベツレヘムの一部や小さい村々が封鎖されている。
イスラエル国内でも感染者が急増しており、7月1日の時点で新規感染者が980名増加して合計26,021名、現在感染者数も868名増加して8,271名、重篤患者は58名、死者は321名となっている。新規感染者の20%はユダヤ教徒となっているが、封鎖を恐れて検査を受けようとせず、実際には表に出てこない感染者も多数いると考えられている。現在感染者数の3%(245名)のみが入院している。
教育関係では1,057名の生徒と先生が感染しており、289か所の学校などが閉鎖され、23,466名の生徒と関係者が自主隔離されている。