ネタニヤフ首相がサウジへ飛び、ベン・サリマン皇太子と密会

 ネタニヤフ首相とヨッシー・コーヘンモサド長官が、昨日(11月22日)サウジアラビアの海岸都市ニオムを訪問し、ベン・サリマン皇太子と会合した。この会合にはポンペオアメリカ国務長官も出席している。総理府ではこの情報に対応することを拒否したが、ネタニヤフ首相のトパーズ顧問が自身のツイッターで、「首相が和平を作り上げている時に、ベニー・ガンツ国防大臣は政治工作しかしていない」とツイートし、国防大臣兼首相代理のベニー氏は、この会合について知らされていなかったと思われる。

 ネタニヤフ首相はサウジの地に約4時間滞在した。日曜日に予定していたコロナ会議が、二人の大臣が時間的に調整できないという理由で月曜日に延期されたのは、この密会の為の嘘だったということが明らかになった。この二人は会議の延期を要請しておらず、総理府が発表した内容を聞いて驚いていた。昨日ベニー国防大臣も会議延期をメディアを通じて知ったと驚いており、本当の理由に関しても何も伝えられていなかった。

 ネタニヤフ首相とモサド長官は、サンマリノの外国人が所有している個人ジェット機で19:50にベングリオン空港を飛び立ち、サウジ国内のチラン海峡に近いエイラット湾南部のニオムまで直行した。ジェット機は20:30に到着し、約3時間半後の23:50に再度出発してイスラエルへ戻ってきた。ジェット機はベングリオン空港に00:50に到着している。

 政府関係筋によると、ネタニヤフ首相はサウジに行くことをベニー国防大臣とガビ外務大臣には教えなかったとのこと。昨日総理府がコロナ会議の延期を発表した後に、「メディアを通じてコロナ会議が月曜日に延期されたと知るのは残念だ、火曜日までには決定しなければならないことがあり、逆に前倒しにしないといけないくらいだ」とベニー国防大臣は語っている。

 ベニー国防大臣は、昨日のダビッド・ベン・グリオン首相の追悼式でネタニヤフ首相と会い、潜水艦疑惑事件に関する調査委員会を設立した決定を首相に伝えた。ネタニヤフ首相はこれに対し、数時間後にはサウジへ向かうことを国防大臣に伝えなかった。ネタニヤフ首相が国防大臣と外務大臣を置き去りにするのはこれで二度目であり、前回はUAEとの和平条約の時であった。総理府はこれらの情報に関する反応を拒否している。

 この秘密のフライトは、中東で起きている幾つかの問題を背景にしている。一方でイスラエルとUAE、バーレーンとスーダンとの国交正常化契約があり、もう一方ではアメリカのトランプ大統領が任期終了前にイランを攻撃する可能性があるという情報がある。イランは最近同盟諸国に対し、アメリカに対して火に油を注がないように警戒態勢を高めるよう要請している。次大統領のバイデン氏は、過去にイランとの核条約に戻ることに賛意を表明しており、イスラエル、サウジやその他の湾岸諸国が反対している内容でもある。

 情報筋によると、サウジ皇太子はイスラエルとの正常化に賛成しているが、父親のスレイマン国王が反対しているとのこと。ウォールストリートジャーナルは以前、皇太子はイスラエルとUAEとの契約を事前に知っていたが、これを邪魔させないように父親には伝えていなかったとニュースで流していた。

 UAE、バーレーンとスーダンとの契約サインも終わり、トランプ大統領は最終的にサウジもイスラエルとの正常化に参加すると言及していた。一昨日サウジ外務大臣のファイサル・ベン・フラッッハン氏は、多分彼もこの密会に参加していたと思われるが、「サウジはずっと以前からイスラエルとの正常化に同意しているが、それ以前にパレスチナ国家建設を促す最終的な和平条約が必要である」と語っている。サウジはイスラエルとその他のアラブ諸国との和平条約には比較的冷めた対応をしており、いつもパレスチナ問題について言及することに気を使っている。

 サウジは過去数週間で、イスラエルからUAEとバーレーンへ向かう飛行機の通過を許可しており、過去数年間では同国内でパレスチナ人に対する強い非難も語られている。イスラエル国防関係者は先月、これらの契約後に「サウジも最後にクローゼットから出てくる」と語った。予想によると、イスラエルはその他のアラブ諸国と契約を結ぶとされており、その中にはモロッコとオマーンが含まれている。

 昨日はアメリカのB52が、アメリカから湾岸へ向かう途中にイスラエル上空を飛んで行った。イスラエルとヨルダンの国境に到着した時に同機は通信を止め、カタールのエル・オデイデ基地にあるアメリカ空軍基地で再度受信された。18:16に同機はイスラエル上空を通過してアメリカへ戻っていった。爆撃機はF15とF16にエスコートされていた。

 アメリカ空軍爆撃機のフライトは、シリアでイスラエルが行った「ひき逃げ」攻撃に対してイランが報復するという脅迫を背景に行われており、トランプ大統領の任期中にアメリカの圧倒的な打撃をイランに与えるためであると伝えられた。

 B52爆撃機は1955年から使用されており、アメリカ空軍の主力爆撃機と考えられている。給油無しで1万4千km以上の飛行距離があり、3万2千kgの爆薬を積むことが出来る。最新の爆撃機には、後方に取り付けられた対空システムも装備している。この爆撃機は大陸間弾道弾や核爆弾も積載することが出来る。爆撃機は5人のチームによって管理され、パイロット、副パイロット、二人のナビゲーターと電子武器将校によって構成されている。

 ポンペオ国務長官は中東へお別れ訪問をしに来ており、イスラエルとトルコ訪問後に週末湾岸諸国へ到着した。ネタニヤフ首相との密会以外に国務長官は皇太子とリヤドで会っている。湾岸諸国滞在中に国務長官は、UAEとカタールにも訪問した。

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