ドイツで反ユダヤ主義がピーク:毎日6件の反ユダヤ攻撃

 ドイツには約12万人のユダヤ人が住んでおり、同国でもコロナ感染の被害は大きく、そこに反ユダヤ主義も追加されている。ドイツAJC(アメリカ・ユダヤ人委員会)の報告によると、2020年の反ユダヤ主義による攻撃はピークレベルであり、2001年から19年間見られていない不穏な数字あることを明らかにしている。

 「毎日6件の攻撃というドイツの反ユダヤ主義攻撃量は、最悪の年である」とイスラエルのアメリカユダヤ人委員会局長のアビタル中佐(予備役)は語った。「これらの攻撃はコロナ関連とも言えず、何故ならその前年の2019年にも反ユダヤ主義攻撃の観点では過去最高を記録している」と語った。

 この報告書では、ドイツで発生した2,275件の反ユダヤ主義事件でたったの5人しか容疑者が逮捕されておらず、「つまり全体の0.003%の容疑者にしかすぎず、全く擁護されていない。これらはドイツ在住のユダヤ人会衆が、どれだけ困難な生活を送っているかを明らかにしている」と語った。

 AJCの報告書では、ドイツ警察のデータによると、2020年にはユダヤ人に対する攻撃が11%上昇したと警告している。ベルリン法務省反ユダヤ主義課責任者クラウディア氏は、「コロナ感染は反ユダヤ主義陰謀論を拡散させ、我々の社会で反ユダヤ主義がどれだけ根深いかを証明した」と語った。

 コロナ規制に反対するデモの多くの写真には、マスクに黄色いダビデの星を付け、ホロコースト時代のナチ政権の規制と比較するパネルを持っており、増加する問題の一部となっている。この報告書では、ベルリンの反ユダヤ主義犯罪の38%はネット上で発生しているが、一部ではこれらの攻撃の暴力的な部分の上昇を突出させている。

 2020年1月には、ダビデの星のペンダントを付けた男性がベルリンの繁華街で襲われ、去年の過越し祭中には、ユダヤ人学生がハンブルグのシナゴーグでシャベルで襲われ、重傷で入院している。

 「幾つかの理由がある」とアビタル氏は語った。「理由の一つは我々が知っている昔からの反ユダヤ主義で、古代の噂の通りにユダヤ人が世界、経済と情報を支配していると主張している。二つ目の理由は部分的な事件であり、例えばイスラエルで治安問題が発生すれば反ユダヤ主義が上昇する」。

 「この部分的な事件が今年はコロナであった。ドイツでは2020年にコロナに関連する陰謀論がとても多く拡散され、その中心的なものはユダヤ人がこの病気を世界に広めたということであった。本当にこの話を信じている人もおり、他の人にも拡散させている。三つ目の理由は、ネオナチの極右翼や極左翼のイデオロギーを背景に、難民がもたらしたイデオロギーの影響を受けている。ユダヤ人を罪に落とす新しい理由を発見する為に、想像を働かせる時間はコロナが十分に与えている」とも語った。

 スペインでも首都マドリッドの中心街でネオナチのパレードがあり、約300人のネオナチがナチス式敬礼で行進しながらユダヤ人を全ての悪の源としている。このパレードはアルモンダ墓地で終了し、そこには「青師団」(フランコがソ連と戦う為にヒトラーに送った歩兵師団)の犠牲者記念碑が建っている。参加者達はハーケンクロイツが付いた花束を添え、ナチス式敬礼をしながらファシズム政党の歌を歌った。若い女性は何度も演説で「ユダヤ人が悪い」と宣言していた。

 このパレードはネオナチ組織の「パトリオット青年」が企画し、スペイン2000政党や、パレードに参加した最右翼ラ・ファランジ・リーダーのマヌアル・アンドリノなどを含んだ様々なファシズムやネオナチグループによって支援されている。毎年スペイン全国のナチグループはマドリッドに集合し、ナチの元青師団が戦ったクラースニボルの闘いの記念日にパレードを開催している。

 これに反してブルガリアでは、悪名高いロコフ・パレードの実施を阻止し、このパレードでは毎年何千人ものネオナチが首都ソフィアで松明を持って行進する。このパレードは2003年以降から開催されており、同国のネオナチグループが主催し、国内の反ユダヤ主義方の制定を支援し、大戦中に11,343人のユダヤ人をトレブリンカ死収容所へ追放することを支援した、「ブルガリア国民軍団」のリーダーであるフリスト・ルコフの生涯と活動を祝うものである。

 ブルガリアのユダヤ人会衆や、イスラエル国と共に国際ユダヤ人組織が、このパレードの完全なる廃止に何年も活動してきた。この努力は実り、今年はブルガリア政府もパレードの中止を決定した。ソフィア市市長ヨーデンカ・ペンドコバ氏、ブルガリア首相ボイコ・ボリソフ氏、検事、内務大臣、外務大臣とブルガリア反ユダヤ主義闘争調整者であるジョージ氏達がパレード反対への闘争に協力し、公序良俗の乱れであるという理由で警察がパレードの開催を禁止するよう命じられた。

 ブルガリアのユダヤ人会衆は、アンユダヤ主義憎悪パレードの中止に関して当局に感謝状を贈った。世界ユダヤ人議会議長ロナルド・ローダー氏は、ソフィア市長、首相と関連当局を祝福した。「人種差別、反ユダヤ主義、外国人排斥、憎悪や妬みの毒を拡散させる、全ての表現とレトリックの集いは批判して阻止する必要がある。ブルガリアのユダヤ人会衆に”シャローム”と共鳴し、ブルガリア当局の不寛容とヘイトスピーチに対する断固とした行動に感謝の意を表す」と語った。

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