テル・ドールで、約2千年間使用された古代港が発見

 紀元前15世紀の後期青銅器時代(カナン時代)から、西暦5世紀のローマ・ビザンチン時代まで、約2千年間連続して使用されていた古代の波止場が、テル・ドール国立公園の発掘で発見された。この波止場は、同遺跡の北側の湾で、考古学局とハイファ大学海洋文明課による最近実施された、海洋学習考古学発掘中に発見された。

 自然公園局では、今回の発掘で発見されたものは、湾の海底全体が古代船のバランスをとる為に使用されいたニトラストーン(ブレスト)で舗装されていたことである。これらの石の殆どは、大理石や粘板岩などイスラエル国内にない岩によって出来ており、この波止場に停泊していた船の船籍を証明している。それ以外にも陶器が数多く発見されており、それらの殆どは貯蔵瓶とアンフォラであり、オイル、ワインやその他の製品の運搬に使用されていた。

 もう一つの特別な発見は、約3,300年前の重量約100㎏である巨大な石製錨を含む、青銅器時代の典型的な石製錨の数である。後期青銅器時代(後期カナン時代)に典型的な錨であり、このような錨はシリアのウガリットの古代港湾都市、またトルコのオロブロン付近で発見された、古代船の貨物としても発見されている。

 この発掘は、ハイファ大学レナカティ海洋研究所と、過去1万年間の人間への海洋環境の影響を研究しているカリフォルニアのサンディエゴ大学海洋考古学スクリップスセンター、及び考古学局との共同で実施された。今年の発掘は、ハボニーム自然国立公園との境目になるドールの北側の湾に集中した。直径約200mの自然湾であり、今日の水深は約4mに達している。青銅器時代と鉄器時代には、この水深は浅くなっており、それでも船を停泊するには適している2mくらいの深さであったとされている。

 また発掘では、約6千年前に水位が上昇して浸水したと思われる、同地にあった新石器時代の集落のものと思わえっる、燧石、石製のお椀や、大きな砥石が発見されている。イスラエル国内と海外の学生、又は考古学局の関係者が参加した複雑な海洋作戦での発掘終了と共に、巨大に突出した古代石製錨を海底から引き揚げ、何処からもたらされたのかを理解する為に研究が継続されている。

 このプロジェクトを管理したハイファ大学海洋学習レナカティ研究所所長のアサフ教授は、「海洋発掘と、海洋考古学の次世代を教育することは、常に複雑な科学的、ロジスティック的作戦である。自然公園局との協力により、今回のプロジェクトも成功となり、海洋考古学分野における将来の協力への窓口を開いた」と語っている。

 自然公園局北部遺産責任者、考古学者であるドロール学者は、「ドール都市は海から生まれた町であり、どの時代でもその視線は西側に向けられていた。テル・ドールを一般市民に公開する為の事業は、イスラエルの地で発見された重要な年の一つである、数千年間の海洋的、陸上的歴史の話とを結び付けてくれる。国立公園は、自然公園局が実施した広大な開発事業後に訪問者に一般公開され、数多くのトレイル、展望台、説明書などが準備されている」と語った。

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