テルアビブ市役所がイヒロブ医療センターの協力と共に、テルアビブ南部のネベー・シャアナン居住区に開設したワクチン接種会場に、1回目の接種を受けようと数百人が集まった。テルアビブ市役所が開設したこの会場はステータスの無い者、不法外国人労働者や亡命希望者用に設置されたもので、予想以上の接種受給者が訪れた。先週火曜日に開設されて以来、市役所では毎日600人の接種者数を予想していたが、実際には数十人オーバーしていた。昨日の接種者数は852人の最高記録となっている。開設されてから6日間で4,100人が接種を受け、殆どがテルアビブ南部又は全国から接種を受けに集まった。
エリトリアからの亡命希望者であるトーマス氏は、ワクチン接種に政治的な見解は無いと語った。「俺はエリトリアに帰国するべきだ言ったり、ここに残るべきだと言う人たちがいるが、ワクチン接種に関しては良い物であるという事を全員が同意する必要がある。我々の会衆でも最初はワクチンに恐怖感があったが、既に数百人が接種を受け、多くの人が接種を受けて何も問題無ければ、危険ではないと理解して恐怖感も無くなる」と語っている。
フィリピンからのローザン氏は、2人の子供を抱えたステータスの無い外国人労働者である。「私の友達が全員接種を受けたので、自分も受けに来た」と語った。彼女も先週接種を受けたかったが、警察に逮捕されて国外追放になることへの恐怖心があった。「警察は誰もいないと約束されて来ることに同意した」と語っている。
他の人達にも接種を受けさせるように、接種数が低い感染悪化地域にもう2か所会場を設置する予定である。ヤッフォーとキリヤット・シャローム居住区だ。テルアビブ市役所の接種移動車がヤッフォーのハシュナイム公園に到着し、10時から15時まで予約無しで、マッカビー保険会社被保険者なら無料で接種を受けられる。接種した者は特典としてホムスかクナッフェがもらえる。
もう一台の接種移動車は、キリヤット・シャロームのゴーレン・ゴールドシュタインに到着し、13時から19時まで全保険会社被保険者には予約無しで1回目の接種には無料となる。接種者はピザかコーヒーの特典がもらえる。