3世紀からのアナトリアの女神シベレの像が、競売にかけられる為の考古学局の許可を得る検査で、その像はトルコで発掘されたものであり、1970年代にダヤン将軍の手に渡ったことが判明したためトルコに返還された。
女神シベレの像は豊かさと子宝の象徴で、アメリカの競売にかけるためにイスラエルから持ち出す考古学局の許可をイスラエル市民が申請したことから2016年に発見された。考古学局の審査中に、この像はダヤン将軍の手に渡り、何らかの形でこの市民が引き受けることになり、40年後に販売することを決心した。この情報により考古学局の監査員は、盗難を防ぐためにインターポールを通じてトルコ当局と連絡を取り、販売可能な合法のものか又は違法でトルコから持ち出されたものかを確認した。違法にトルコから持ち出されたことが判明した結果、4年間の裁判を経てこの像は現在イスタンブールの国立博物館に置かれることとなった。
「ダヤン将軍は彼の本にも書いてある通り、古物品の収集家でもあり泥棒でもあった」と考古学局古物品盗難防止課副責任者のエイタン学者は語った。「彼は古物品を持ち出す為に軍隊を利用し、石棺を持ち上げる為にヘリコプターを使い、どのような詳細かは分からないがこの像も彼の手に渡った。国家的文化的遺産を我々がトルコに返還した様に、イスラエルに属する古物品も他の国々が返還して欲しいものだ」とも語っている。