ダビデの町で、第一神殿時代の”偽造重し”が発見

 第一神殿時代末期に詐欺が使用していたと思われる2ゲラの重しが、ダビデの町北部の嘆きの壁の土台にある、エルサレムの主要下水道の考古学発掘によって発見された。とても希少な発見物であり、イスラエルの考古学発掘では2度目の発見となっている。

 直径14ミリ、高さ12ミリの小さい重しは、硬い赤みがかった石灰岩で作られていて、滑らかに良く磨かれており、上部には平行した厚みのある2本の直線が深く彫り込まれ、0.944グラムに相当する2ゲラの重しであることを示している。重しの発見後にこれを測量したところ、この重しは3.61グラムの重さであり、基準値より3倍以上にもなっていることを研究者達は発見して驚いた。

 発掘を率先しているエリ・シュクルン考古学者は、ヘブライ大学のハガイ氏と共にこれを調べ、商用過程で偽造する為に使用されていた重しであるという結論に至った。「旧約聖書でも重しの偽造問題は目新しくないことが言及されており、商人達は販売と購入時に軽い重しと重い重しのセットを使い分けて騙していた」と研究者達は語っている。

 この現象については旧約聖書でも何か所か批判されており、例えばレビ記には、「あなたがたは、さばきにおいても、物差しにおいても、はかりにおいても、ますにおいても、不正を行ってはならない」(レビ記19:35)、申命記には「あなたの袋に大小二種の重り石を入れておいてはならない」(申命記25:13)。箴言でも重しを使った詐欺の現象を批判している「互いに違った二種のふんどうは主に憎まれる、偽りのはかりは良くない」(箴言20:23)。

 ゲラの重しは、第一神殿時代末期のユダ王国にあった重しのシステムでは、最小の重しであった。それらの重量は、シケル(5.66グラム)の半分であるベカのものより軽く、シェケルとは異なってそれらのサイズは、それが”ゲラ”であることを示すマークが無く、数値だけを記す場所の余地しかないサイズであった。20ゲラが1シケルを構成する、重しの基準が聖書にも言及されている。「すべて数に入る者は聖所のシケルで、半シケルを払わなければならない。一シケルは二十ゲラであって、おのおの半シケルを主にささげ物としなければならない」(出エジプト30:13)。

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