封鎖されてから約1年後に、ベギン国境(タバ)が、3月30日エジプトに越境したいイスラエル市民の為に再開された。接種済みの者と回復者のみがイスラエルからシナイ半島に入国し、隔離無しで帰国することが出来る。16歳以下の子供達は回復者のみが許可される。
早朝から国境付近では多くの人達がいた。再開された火曜日には約150人が出国税を支払って越境することに成功し、その中には60代の約40人のグループもいた。しかし同時に越境しようとした数十人のイスラエル人が国境で足止めされていた。3月29日を再開予定日として事前に同日の出国税を支払っていたにも関わらずである。
4人と友人とシナイ半島で観光する目的でやってきたタル氏は、3時間も国境で待たされているとのこと。「余り楽天的ではないが、良い結果になるよう願っている」と、他人が支払った出国料を譲り受ける可能性を聞いたが、それを実行するつもりはないようだ。「全ては可能で、もしかすると他人から買うかも知れないが、それも無いかもしれない。エイラットにいるし、昨晩もここに1泊したから、最悪もう1泊すればいいだけだ」と語った。
ラマットガン在住の23歳のガイ氏も、5人の友人と共に国境までやってきた。全員学生でシナイ半島の観光を長い間計画し、最初に新聞で発表された国境再開予定日の3月29日の出国税をインターネットで支払っている。
国境では29日付の出国税を支払った人達を通すことを拒否し、新しい出国税を支払うことを伝えたが、1日に300人までしか越境できない制限があるので、当日支払可能な出国税はもうなかった。「とても失望している、休暇はエイラットで過ごすことになりそうだ」とガイ氏は語った。
30日付の支払いをし、シナイ半島へ抜けられることに成功した一人はロイ氏であった。彼は興奮してこう語った、「長い間待っていた、2週間半出国税の支払い期日を調べていて、期日当日の零時を過ぎて直ぐに支払うことに成功した」。
ロイ氏は中央部の自宅から早朝4時に出発し、朝にタバ国境に到着した。「PCR検査の結果がもう直ぐで届くので、それが届いたら出国する。朝から晩までダイビングするつもりだ。日中に4回潜る。ダハブにホテルも予約済みで、ダイビング・クラブも予約した。エジプト側に運転手も待機しているし、検査結果を受けて最終的な承認が出るまで道のりは長居が、やっとシナイ半島で楽しむことが出来る」と語った。彼は1年半前に軍役を終わってシナイ半島で過ごし、シナイ半島にすむことを決めたが、コロナ禍で戻ることを余儀なくされた。「それ以来ずっとこの日を待っていた」。
政府が承認した規制によると第一段階として空港局は、タバの国境を往来する人数を1日に300人までと制限している。人数制限は事前の出国税支払でコントロールしている。国境から出国時に、出国当日の出国税支払の許可書を提示する必要がある。空港局によると、1時間に約40人が往来可能とのこと。
越境するには事前に「ミルグラム」社HPで出国税を支払う必要があり、支払いを済ませずに国境に来たイスラエル人達は、当日の出国税を支払うことが出来ずにエイラットに残されている。
エジプトから帰国する時にも事前の登録が必要となっている。また更に2回のPCR検査が必要となっており、イスラエル入国前に1回はシナイ半島で、もう1回はタバ国境で実施される。タバの病院、タバ・ハイツ、又はヌエバやダハブのような都市部の病院で検査できる。検査費用は約30ドルで、結果が出るまでに約6時間必要となる。その代わりに滞在中のホテルで約37ドルで検査を予約することも可能だ。
第一段階で国境は1日に8時間、日曜日から木曜日まで開いている。しかしテロ対策本部から、シナイ半島渡航には注意勧告が出ていることもお忘れなく。