スーコット祭の習慣と律法


◎ユダヤ暦5,772年スーコット祭

開始時間(9月20日)と終了時間(9月21日)

エルサレム 18:02、19:13

テルアビブ 18:19、19:15

ハイファ  18:12、19:14

ベエルシェバ 18:20、19:14

ツファット 18:12、19:12

エイラット 18:09、19:13

◎祭日

 スーコット祭は、ティシュレイの月の15日から23日、つまり8日間続く。第一日目(最初の祭日とも呼ばれる)と最終日(8日目聖会とトーラー伝授の日)が祭日であり、全ての労働は禁止されているが、「命の食事」に必要な労働のみは許可されており、転嫁せた火(点火ではない)による料理は許可されている。

 第一日目と最終日の2日間の祭日は、ロウソクに火を灯し、夜の祈祷、聖別と祭日の食事で始まる。翌朝は朝の祈祷と追加祈祷、良い日の食事、そして祭日明けはハブダラ(区別)の祈祷。

 最初の良い日から中日に移行する時も、また安息日から中日に移行する時もハブダラの祈祷をする。ただし祭日明けはワインのみをハブダラするが、安息日明けには香水とロウソク(仮庵祭と8日目聖会の特別祈祷)もハブダラする。

◎中日

 第一日目と8日目聖会の間は中日である。

 聖書には、中日で禁止された労働と許可された労働の詳細は記されていないが、ユダヤ賢者達がこれらを定義した。彼らによると、禁止された労働は安息日のように労働の種類ではなく、その労働が行われることに関連しているとしている。実際に賢者達は、中日に可能な労働に関する主な5項目を決定した:

 「中日の必要性」:中日に必要な目的の労働は許可されている。しかし事前に可能であった労働を中日用に残してはいけなく、祭日後に可能な労働の為に中日を利用することも禁止されている。

 「失う物」:ケアーしなければ資本の損失を引き起こすもの。例えば、水漏れしている蛇口を修理することは、水の無駄遣いと水漏れの損害を防止することが出来る。

 「素人労働」:専門的な知識を必要としない労働。例えば、服のボタンを直すことは許可されているが、スカーフを編んではいけない。全般的に、特別な苦労をしない全ての労働と考えられるもの、また特別な才能を必要としない労働である。

 「公共の必要性」:市民に対して必要な労働は許可されている。例えば、自治体による道路や歩道の舗装は中日でも許可されている。

 「彼には食べる物が無い」:最も最低レベルで生活費が必要な者は、中日でも労働することが許可されている。何故なら彼の給料は中日の必要性のためだからだ。

◎4種の神器

 スーコット祭の二つ目の特別な律法は、「そしてあなた方は持っていった」である。4種の神器は、7日間中の安息日以外の6日間だけ持っていく。

 「祝福」:「我々は主の律法によって聖別し、我々にナツメヤシの若枝を持つことを命じられた」。ナツメヤシの若枝は4種の神器のメインであり、最も突出した主幹であるので、祝福の言葉に言及されている。

 「持つ時間」:律法では、1日中持つことが義務であり、日の出から日没(実際には、もし後でナツメヤシの若枝を持つことが出来ないならば、夜明けからも可能であり、同様に日没後も星が出るまでが可能となっているが、祝福の言葉は唱えない)までである。ナツメヤシの若枝を持って揺らすメインの時間帯は、シナゴーグの朝の祈祷で主の賛美の言葉を唱え、主の贖いで壇上の周りを回る時である。「エルサレムの古老達」は、1日中ナツメヤシの若枝を手に持って回っており、銃を受け取った兵士がひと時も離れないようにしている。

 「持ち方」:4種の神器を一緒に高く持ち上げることが義務であり、成長する方向にする(頭を上)。習慣としては、天の4方向と上下に一緒に振る。この振り方には、様々な順序や方向があるが、祈祷の順序も同様である。

 「義務」:律法が義務付けられたすべての男性全員である。女性は免除されているが、時間の経過と共に行う律法により、多くの女性も持つようになり、律法の実行を厳守するようになった。アシュケナジー系の解釈では、女性も「我々は主の律法によって聖別し」を唱えて良いこととなっている。

 子供達もこの律法に関しては、その他の律法と同様に教育する必要がある。主に離散地では、4種の神器を得ることがとても困難であったために、ユダヤ人達はこの律法の為に命とお金を失った。今日イスラエルの地の祝福として、コーシェルの4種の神器を得ることは簡易となり、各自に4種の神器が行き渡るように平等の価格が付けられ、主の賛美の時に持つことが出来るように、またシナゴーグで祈ることを教育された子供達も含め、彼らも律法に沿ってナツメヤシの若枝を持つことが出来るようにしている。

 「4種」:クエン1個、ナツメヤシの若枝1枚、ミルトス3枚又はそれ以上の習慣もあり、ハコヤナギ2枚。これら全てが一塊になっている。

 4種の律法は、植物の正確な認証、コーシェルの詳細、規格外のもの、美しいもの、そうでないものは、長い詳細な話し合いを必要とする。今日世界の殆どではこの必要性はなくなり、市場では監視されてコントロールされた4種を販売しており、様々なレベルのコーシェルもあり、値段も手ごろである。4種に大金を支払う必要はなく、多数の人は残ったお金を寄付している。

◎祈祷順序

 スーコット祭の祈祷は、平日の通常の祈祷順序、安息日と中日の追加分、祭日の特別な追加分のみで構成されている。

◎祈祷場所

 保健省では、コロナ感染リスクを抑制する為に、屋外で祈祷することを呼び掛けている。義務として唯一あるのはマスクの着用であるが、マスクもワクチン接種も新規変異株に対しては一部的な免疫しか獲得できず、8月だけでも559人の60歳以上のコロナ感染者が死亡し、その内の195人が未接種者、364人は接種済みであった。

 屋外での50人以上の祈祷の場合には、祈祷者全員がグリーンパスポートを保有していることを責任者が確認する義務がある。

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