シリアの地対空ミサイルがネゲブに着弾、イスラエル空軍が報復攻撃

 イスラエルが関連したとされる攻撃後に、昨夜シリアからイスラエルへ発射された地対空ミサイルがネゲブに着弾した。シリアの地対空ミサイルに対する防衛システムが作動し、イスラエル空軍はその報復として、ミサイルが発射された場所やシリア国内のその他の対空砲を攻撃した。

 シリアの報道によるとイスラエル空軍は夜中1時30分に、地対空ミサイルが発射されたダマスカス付近の数か所の目標を攻撃したとのこと。イスラエル軍スポークスマンは、「数百㎞の射程距離があるSA5型と思われるミサイルは、戦闘機に対して発射され、一部はイスラエル国内に着弾した。ミサイルはベドウィン居住地の野原に着弾した。故意的な発射ではない」と伝えている。

 ミサイルは1時40分頃に発射され、ディモナ付近のアブ・クリナットと、ネゲブのベドウィン居住地数か所で警報が作動した。爆発音は、ネゲブからエルサレムやモディインまで広大な地域で聞こえた。

 シリア軍関係者は、イスラエル空軍がゴラン高原のダマスカス付近の目標を攻撃したと伝えている。またこの攻撃に対する対空システムが作動し、殆どのミサイルを迎撃したとも伝えている。

 ダマスカス南部のドメイヤー付近で起きた攻撃で、4人のシリア兵士が負傷し、現地にも被害が出ていると伝えている。ロンドンに本部があり、シリアの野党とされている「人権擁護監視団シリアセンター」は、昨夜のイスラエルの攻撃で対空砲が破壊され、シリア防空軍の兵士が死亡したと伝えている。

 過去にも何度もイスラエル空軍の戦闘機に向けて発射されたシリアの対空ミサイルがイスラエル国内に着弾したことはあったが、南部にまで到達したことはなかった。2017年3月にイスラエル空軍がシリアを攻撃し、アラブ側の報道によると目標はヒズボラの戦略的武器であったとされている。戦闘機に対して対空ミサイルが発射され、その一つを迎撃する為にヘッツミサイルも発射された。その結果ヨルダン渓谷で警報が作動し、モディイン、エルサレムとサマリア地方で大きな爆発音が聞こえたと市民が報告していた。

 2週間前にシリア国営通信社は、イスラエルがダマスカス南部の目標を攻撃した時に、対空ミサイルが発射され、その一つがイスラエルとの国境付近のレバノン南部に着弾したとも報告している。

 その2日前には紅海でイランの諜報船「サビージ」が、エリトリア沖で攻撃された。サウジアラビアのテレビ局が、「イスラエルのコマンドー部隊」が同船に爆薬を仕掛けたと報道し、アメリカの関係者もニューヨークタイムズに対し、イスラエルがこの攻撃の背後にあることをアメリカに通達したと言及している。匿名で引用されているアメリカ関係者によると、イスラエルはこの攻撃を「イスラエルの船舶に対するイランの攻撃に対する報復攻撃」と呼んでいるとのこと。それ以来イランは国内の原子力発電所への妨害行為でイスラエルを非難し、国外へ逃亡した容疑者の写真も発表している。

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