シリアでもワクチン接種が開始するが、今は人口の20%のみ

 イスラエルで前代未聞の規模で接種が実施されているなか、隣国のシリアでは4月から人口20%を対象に接種を開始する予定である。ダマスコの政府スポークスマンによると、可能な限り早急にワクチンを供給する目的でCOVAX計画に参加する為に、当局がWHOとの接触をしているとのはっぴょをした。

 シリア保健省では、現在ワクチン購入の為に数か国と話合いをしている。Human Rights Watchでは、シリア政権の支配下にない地方でも接種が受けられるように、国際組織に呼びかけている。

 同時にWHOでは、シリア全国にチームを展開する計画を立てており、アサド政権の支配下やそれ以外の場所でもワクチン接種を実施しようとしている。ダマスコのWHO代表者によると、「COVAXを通じて5百万人のシリア人、つまり人口の20%にワクチンを接種しようと望んでいる。保健省と共にワクチン配布計画を立て、その計画通りに実行する考えだ」とも述べた。

 ロイターに対して同スポークスマンは、「ワクチン接種が4月から開始することを願っているが、予想より時間がかかるかも知れない。未知なものと戦っている。安全に確保できるワクチンは、接種作戦を拡大することに助力となるであろう」とも語った。

 先月末にシリアはUAEからワクチンを寄付されたと伝えた。また中国が到着日未定の15万回分のワクチンをシリアに供給すると発表している。アサド政権の公式データによると、シリアでは15,045人の感染者がいる。死者は990人で回復者は8,982人となっているが、このデータの信憑性はない。

 現在シリアではロシア製のスポンタニック・ワクチンを利用する計画で、近日中に配給される予定である。月曜日にはパレスチナ当局がロシアから受け取ったスポンタニック2千回分のワクチンをガザに移送することを依頼したが、イスラエルがそれを許可しなかった。しかしエルサレムの政府承認の結果、1千回分のスポンタニック・ワクチンがガザに供給されている。

 また先日シリアに捕虜となっていたイスラエル人女性一人と、イスラエルに囚われていたシリア人囚人2人の人質交換がロシアを仲介して実現した。女性はモディイン・エリートに在住でアラビア語を話し、過去にもガザやレバノンへ何度も越境しようと試みたことがある。女性は先日モスクワからプライベート機で自宅へ戻ってきた。

 この人質交換で発表が止められている内容があるとイスラエルメディアでは記されていたが、アメリカの政治的ブロガーの報告では、今回の女性人質の釈放の為に、イスラエルが百万ドル以上を支払って数百万回分のロシア製ワクチンを購入し、それをアサド政権に譲渡したとのことである。これがロシア政府が「内密に」と依頼していた内容の一部とされているが、シリアはこれを否定している。

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