シャブオット祭(初穂の祭)

今日(5月28日)の日没からシャブオット祭(初穂の祭)が始まります。シャブオット祭では祈祷に追加されるものがある以外は、特に律法で決められたことはありませんが、数多くの習慣があります。

シャブオット祭夜の勉強、シナゴーグを緑で飾る、乳製品の食事と水かけ遊び。シャブオット祭は他のお祭りと全く同様であり、祭日のための律法を守らなければなりません。創造と労働の禁止、入祭の祝福と祭明けの祝福、喜びの律法、食事、祈祷と聖書朗読です。

シナゴーグではこのお祭りがトーラー伝授の日としてお祝いされており、その部分の聖書を朗読します。祈祷中にはトーラー伝授に関する祈りが追加されています。アシュケナジ(白人系)はアクダモット、スファラディ系(有色系)はアズハロットという613個の律法を数える祈りを追加します。

モーセ五書の一つ一つが各自のお祭りと関連しています。エステル記はプリム祭で読むことが義務付けられ、嘆きの書である哀歌は、神殿崩壊日に読まれています。シャブオット祭でルツ記を読むことには幾つかの意味があります。初穂の祭と同じようにルツの話も麦の収穫時、ダビデが亡くなったのが初穂の祭でルツはダビデのひいおばあさん、ルツが改宗して神の加護を受けたようにイスラエルの民もトーラー伝授によって神の加護を受けたということです。

特殊な祈祷と聖書朗読以外には、シャブオット祭では特別な律法はありません。その為に色々な習慣が数世代に渡って守られてきました。祭日の夜に学ぶという習慣ですが、一体何を学んでいるか。シャブオット祭には決められた学習内容があり、トーラー全体から選ばれた内容、例としては律法の解釈、ミシュナー(タルムード注解書)、詩編やゾハルなどの学習です。

しかし皆が同じ内容を学んでいる訳でもありません、イェシバー(ユダヤ教神学校)ではグマラー(タルムード)、他の場所では伝説や信仰心に関して、今日では大勢で問題や関心事の勉強を行うことが広まっています。徹夜で勉強する人達もいれば数時間で終わる人達もいます。学習することによってトーラーへの愛着を表現し、トーラー伝授への準備をしているのです。

シナゴーグや神学校を緑で飾るのも、トーラー伝授の日にあったシナイ山の植物を表現しています。初穂と長男を神に捧げるという意味もここにあったのかもしれません。

イスラエル全国で行われている習慣としては、シャブオット祭に乳製品やチーズ製品を食べるということです。これにも色々な意味があるとされています。イスラエルの民がトーラーを伝授した時に、コーシェル料理の律法に沿って屠殺され血抜きされた肉が無かったために、乳製品を食べたという伝説があります。トーラーの甘さを表現した聖句「あなたの舌の下には、蜜と乳とがある」(雅歌4:11)に関係しているという人達もいます。

乳製品を食べるとしても、肉とワインを持ってお祝いするという義務を怠ることは許されませんので、この両者をどうやって食事するかの解決策が色々とあります。

夕食と昼食で肉製品と乳製品を分けて食べる人達もいれば、一度の食事で最初に乳製品を食べ、少し時間が経ってから口の中を洗って肉製品を食べるという人達もいます。

水かけの遊びは北アフリカからの帰還者によって広められたもので、相互にかけあったり通行人にかけたりします。これは祝福と豊富を表現しており、「水は無くてもトーラーがある」(出エジプト記15:23とイザヤ書55:1の解釈)という意味を表しているとされています。

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