2019~2020年は、新規植付地域の6.7%の減少があった。中央統計局のデータによると、オリーブの植付は40.5%の減少、アーモンドは16.8%の減少、ナツメヤシは15.4%の減少とブドウは10.7%の減少が判明した。これらの対し、ザクロの植付は前年度より5倍近く急増しており、桃とミカンは約2倍、アボカドは12.2%の増加となっている。前年度と比較すると果樹園の植付は24.7%減少した。
また統計局のデータによると、2020年度の果樹園分野の総生産高は約126万トンで、その内の果樹園37%、その他63%の割合になっている。生産高は前年度とほぼ差が無い。果樹園の生産高は2019年度より3.8%の減少で、その他では2.4%の増加が記録されている。
イスラエルでは果樹園だけで植付されている訳ではない。ユダヤ国家基金の植樹面積は、前年度の5,400エーカーに比べて2020年は6,650エーカーであった。植樹総面積のうち1,300エーカーが新規植樹地域で、5,350エーカーは森林再生地域に植樹された。
森林に植樹された68%は広葉樹で、イスラエルで育成する木や植物(樫、アカシア、ナツメ、イナゴマメ、イチゴ、アーモンドやその他)であり、主にユーカリや低木などの落葉樹である。32%は針葉樹で松(主にキプロス松)が約15%、糸杉が約14%と残りは主に地中海杉の苗である。
その他の統計局のデータによると、フレッシュとドライフルーツ品種の原産地別による輸入に関しては、イスラエルには2020年にクルミが総額1億6千6百万ドル輸入され、78%はアメリカからであった。