昨夜サフニン市の教会前に建てられた2本のクリスマスツリーが放火された。警察は放火の容疑者を調査中で、昨夜の3時から6時の間に放火されたとしている。
警察によると放火されたクリスマスツリーは、カトリック教会とオーソドックス教会の前に設置していたとのこと。両教会とも警察に被害届を出し、警察が証拠を集めて調査している。警察は、信者の信仰心や宗教のシンボルに対する侮辱は厳格に処罰することを伝えている。「警察は容疑者を逮捕するまで、必要な手段を全て講じる」と伝えている。
イスラエル国内のキリスト教徒達は、クリスマスツリーが放火されたことに憤慨し、テロ行為として対応するよう呼び掛けている。イスラエルの教会顧問のワディア氏は、別々の教会のツリーが放火されたことには、明確な悪意があると語っている。「国内諜報部や当局に対し、この事件をテロ行為として処置することを要求する。テロリストは裁判にかけるべきだ」と語った。
サフニン在住の前議員マスウード氏は、市の調和に対する攻撃であるとも語った。「罪深い悪の手が毎年分裂や意見の相違を生み起こそうとしている。クリスマスツリーの放火を黙って見過ごすわけにはいかない。こんな事件を起こすような者はサフニンにはいない」とも語っている。
同市の住民であるアフマッド氏は、「このような事件を非難する。サフニンではイスラム教徒とキリスト教徒が共存しており、相互の関係はとても良いものだ。我々は一つの意見で闘争に支持し、祭日には相互に祝福し合う。残念ながら自分のアイデンティティも分からずにこの関係を傷つけようとする者達がいるが、それはここでは受け入れられない。犯人達が本物の男ならば、一般市民を殺害する悪者と闘えば良いのだが、彼らにそんな勇気はないだろう」とも語った。