ゴラン高原の温泉探索

 ヘルモン山でスキー休暇をし、そこから自然に湧き出る温水に飛び込みたい。このファンタジーは、遠い国々だけで実現できるものではなく、ゴラン高原にもあることが分かった。

 ゴラン高原の住民やその周辺の住民は、キブツ・シャミール付近の採掘場から貯水槽、隠された浴場や知られていない浴場へ送水している、源泉が分からない大きなパイプが何本もあると語っている。

 この素晴らしい場所を見つけようとしたが失敗した市民達から編集部へ多くのクレームが届き、自分達でやってみようと決心し、都市伝説と情報を整理してみようと現場へ向かってみた。ゴラン高原北部にある自然の謎深い浴場である。

 キブツ・ラハボット・ハバシャン付近を流れる、大好きなヨルダン川東岸の冷たく霧のある朝であった。雪で覆われたヘルモン山が冬の太陽に輝き、数百羽の鶴が我々の上空を回りながら飛んで餌を探している。現地のガイドさんと合流し、現地に住んでいる匿名の希望するガイドだが、合流場所はゴラン高原から流れ落ちるヨルダン川とオルビーム川の合流地点であった。

 隠れた浴場の事を現地の人達は「温冷」と呼んでおり、何故ならある時期にオルビーム川から温水が流れ込んでくるとのこと。温水は高熱の為に火傷の恐れがある為に浸ることは出来ず、現地の住民は川の冷水と温水が混ざる場所を見つけ出し、二つの水流が丁度いい温度の場所を作っている地点を見つけている。残念ながら水温を調べてみたら、ただの冷水であった。

 もう一か所調べた場所は、現地の住民が「パイプ」と呼んでいる場所である。「温冷」の地点から、侵入禁止となっている個人の農地の中を数百メートル入ると、黒くて太いパイプが出ており、時々オルビーム川に温水を流している。4WD車が無ければ到着できない場所だ。土地の所有者である農家は、農地がゴミ捨て場と変わって、多くの人のキャンピング場とならないように、その場所を秘密にして隠している。

 現地ガイドのコネのお陰で、花咲く果樹園のど真ん中にある地点に到着し、古いソファーとマットレス、沢山のゴミと焚き火の跡がある廃墟の難民キャンプのように見えた。何者かが、オルビーム川の深い草木と急こう配な川岸の中を降りて行けるように簡単なロープを張っている。黒いパイクから細い水流が大きな岩の上に流れ落ちている場所に到達するためだ。

 下に降りるには冒険だが、傷ついても良く価値はある。心地よい温度の気持ちい温水だからだ。ヘルモン山が白く染まり、自然のスパに浸り、トンボ、蝶々と素晴らしい果樹園の花の甘い匂いに包まれる。本当に楽しい体験である。ワイルドなチャーミングポイントで、一般公開したくない農家の気持ちがよくわかる。

 「パイプ」からジープでゴラン高原を上る。景色は変わり、牛の放牧や猛禽類が見られる。前の場所で浸った自然の温泉が体験が我々を陶酔感に浸らせ、次の温泉場所を待ち望む。現地ガイドは、温泉源はキブツ・シャミール付近の地下水ボーリングからであると説明してくれる。

 「農業目的の農地灌漑用水の為の地下水ボーリングで、奇跡的に地中から少々の硫黄の匂いがある熱い温水が大量に湧き出し、ハマット・ガデルの温泉場のスタイルになった。農地に灌漑する為に、温水はゴラン高原北部の貯水槽に一度溜められて冷ましている」。

 「ハブースター貯水池」は、ゴラン高原北部の有名な石油パイプラインに位置している。巨大な貯水池で、周りにはオーストリアのような景色がヨルダン渓谷と、緑化したガリラヤ山脈まで広がっている。溺れる危険を示す標識やプライベート・エリアへの侵入を禁止している標識が沢山ある。トラクターに乗っている現地の猟師達からも警告を受け、狂犬病にかかっている攻撃的なジャッカルがこの周辺を歩き回っているとのこと。また輝く青色の水で一杯になった、美しい貯水池を囲んでいる高いフェンスに大きな穴を発見した。時々貯水池に熱い温水を流し込む太い黒いパイクは、残念ながら閉められていて貯水池の水は凍るような冷たさだった。

 そこからまた次の自然温泉場を探しに行く。現地のガイドは、温泉好きな人がゴラン高原北部で最も知られている場所の一つとして、有名なオルビーム貯水池まで安全に案内してくれた。ワイルドで緑の自然のど真ん中にある巨大貯水池である。標高も高くなってきたので風は冷たく、先ほどの浴場で髪を切るような感じである。現地のドルーズ人のピタ売りが、「菜の花の蜂蜜が自然のバイアグラである」と提供してくれ、オルビーム貯水池のパイプに温水が流れていることを願う我々の希望への嬉しい前兆であった。

 美しい貯水池の有名な黒いパイプは、ハイスピードで白い泡の水を放水しており、皆風で凍っていたが、幽霊にとりつかれた様に水温を測りに走っていく。残念ながらここも凍ったような冷水であった。

 ちょっと落ち込んできた旅行の最後の訪問先は、ベンタル貯水池である。高原の高い部分に到着した為に、雪を覆ったヘルモン山が大きくそびえ立ち、凍った北風がまた顔を切って迷惑な感じがする。記事の為に、記者の調査の為に、フェンスを乗り越えて侵入禁止を警告している標識を無視した。

 ここでも黒いパイプが泡立つ水を、スイスの完全な休暇の広告動画から切り取ったような素晴らしい貯水池に放水していた。冷たい風の中をパイプに向かって小走りに駆け寄り、水温を調べてみたらまた冷水で、皆の顔には絶望感が漂っている。

 訪問した貯水池の殆どで温水が無かった、特にがっかりした体験であった。しかし温水が地中から湧き出て農地に到達するまでに、自然の温泉場を通って行くというのは、一般公開して全イスラエル市民が楽しめる国家的資源であり、ゴラン高原住民とコネがある人達だけが楽しむものではない。

 農地の灌漑用水の為に、この素晴らしい温水が冷やされているという事実はがっかりする。個人会社の経済活動であり、人工的に汲み上げない限り温水は湧き出てこないが、温水が冷やされてまた地中に戻る前に、シャミール・ボーリングの素晴らしい温水に、イスラエル市民が浸る機会を与えるべきである。

 ゴラン水源協会とガリラヤ水源協会が、シャミール・ボーリングに関するコメントを出した。深さ1,500mに達するこれらのボーリングは、協会の資金の元に実施されて農業灌漑用水用として供給されている。ボーリングの運営は、降水量、ボーリング位置、年間雨量やエネルギーを考慮するなどの機能がある。しかしゴラン水源協会では、これらの水を観光用に利用することには全く反対はなく、それに関した全ての許可を準備するのが条件である。

 ガリラヤ地方議会からのコメントによると、今年の夏にはヨルダン川にラハボット橋キャンピング場が開設される予定とのこと。このキャンピング場にも温泉プールが建設され、キブツ・シャミール付近のゴラン高原のボーリング場から48度の温水が流れ込むこととなっていると伝えられている。

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