ゴラン高原のあまり知られていない散策トレイル

 ゴラン高原の西側斜面には、以前はフーラ湖に流れ込んでいた泉が幾つかあり、現在は湖の干拓によってヨルダン川運河に流れ込んでいる。その内の二つ、ティナの泉とディブシャの泉は、美しい濡れるトレイルを提供しており、この時期には最適である。

◎ティナの泉

 ティナの泉のトレイルは比較的に短いが、全てがそろっている:リフレッシュできるプール、流れる川の中を歩くトレイル、フォトジェニックな滝、キショウブの素晴らしい黄色の開花さえ、絶滅危惧種であるイスラエルで最も希少なアイリスの一つだが、ここでは密生していて春の終わりに花咲く。

 918号線にあるティナの泉の駐車場から、緑色の印が付いた砂利道を歩いて約800m南下する。駐車場から歩いて100mくらいで既に川の流れに出会うので、水の中を歩いて渡らなければならない。その道の先には、両側に牛が放牧されており、この季節にはハナアオイのピンク色の開花が突出しており、ユーカリ林に到着すると中央に大きな池があり、影もあるのでそこで泳ぐことも出来る。

◎ゴラン高原斜面の泉:

ティナの泉、円周トレイル、全長約2.5㎞、所要時間2時間

ディブシャの泉、直線トレイル、全長約900m、所要時間1時間

 この自然地区への水は、毎時間650立法メートルの豊富な水が湧き出るドッフェンの泉が水源であり、生態系全体がこれによって生息している。この特殊な生息地を守り為に、自然公園局は水の中にトレイルを作成し、特殊な自然の価値を守る為に生息地への立ち入りを禁止している。その為に、自然地区のロープの中(鉄の手摺)だけを厳守して歩くのは重要である。

 水に濡れて少し挑戦的なトレイルを歩くのを恐れない人は、川の上流にある池にまで進んでいける。トレイルの最初の部分は腰部分まで少々深いが、その後は浅くなる。何か所か川の中の岩を上った後に、手摺が付いている部分に到着し、その周りにアイリスが咲いており、緑色トレイルは少し乾いた道で上り道となるが、ここでも歩いている黒色玄武岩の下に水が流れているのが見える。

 少し急な坂道を上ると、イチジクとアシの木があり、最後にイチジクから流れ落ちるような滝へと到着する。滝でも水遊びができ、よく見ると上部のコンクリート製プールから出ているパイプの水であり、農業灌漑用水として使用する為に泉の水をここで溜めていて、あふれ出る水が自然保護地区へと再利用されているからだ。

 この滝からフーラの谷の畑景色が展望でき、「セキュリティ運河」まで辿り着く川の流れが全て見られるようになっており、フーラ湖干拓用に作られた人工的運河で、以前は湖に流れ込んでいたゴラン高原斜面の泉の水を集めている。この運河がこの名前で呼ばれているのは、「パトロール道路」と呼ばれていた918号線に沿って運河が出来ており、第三次中東戦争以前にイスラエル軍が、シリア軍監視所の下にあるこの道路をパトロールしていた。

 滝から青色トレイルで乾いた道を下り、「プラムのトレイル」と呼ばれており、またユーカリ林へと戻っていく。下り道の傾斜は少々きついので、滑らないように気を付けること。ユーカリ林から緑色のトレイルに沿って出発地点の駐車場へ戻っていく。

◎ディブシャの泉

 流れる水の中と滝への少々きつい上り道であるティナの泉のトレイルとは対照的に、ディブシャの泉のトレイルはとても簡単で、小さい子供連れの家族にも最適であり、水の深さは踝(くるぶし)くらいまでしかない。

 泉の上にはウマイヤ王朝時代の粉ひき小屋「ダルベシヤ」があり、粉を挽く為に泉の水を利用していた。数年前に改築され、2014年のガザの軍事作戦で戦死したツァフリル・バル少佐を記念している。

 918号線東側にあるディブシャの泉の駐車場から、道路を注意して横断し、牛の放牧地の柵を通り超える。そこから水の流れに沿って歩き、約100m歩いて行くと林の木陰に到着し、水の近くに備え付けられたベンチがある。黒色玄武岩を流れる水流を上り、約300m行くと粉ひき小屋に到着する。その近くで水遊びしたら同じ道を歩いて駐車場に戻る。

 ディブシャの泉の水は安定しておらず、泉の水は農業灌漑用水として使用されている。ガリラヤ湖上部や上部ヨルダン川付近では、イスラエルで海水淡水化施設が建設されたにも関わらず、未だイスラエルの水道管から切り離されており、居住地の農業やその他の利用に必要な水は、全て直接川や泉からくみ上げられている。この集中的な水の利用が泉や川を乾燥させて縮小させており、水を必要としている自然界に重大な被害を与えている。自然保護協会が、この地域を水道管とつなげるよう要求し、泉の水を自然の川に流すよう要求する現在でも継続している闘争へと発展していった。

 入場は全て無料であり、事前予約も必要ない。自然保護地区の安全と保守を厳守することが重要で、火の使用の禁止、植物に触れることも禁止、自然へ損害を与えないように現地にテント宿泊することも禁止されている。勿論ゴミ箱も無いので、ゴミは自分で持ち帰ること。

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