警察は、49歳のエルサレム市民男性を、ケデロンの谷にあるゲッセマネの万国民の教会を放火未遂の容疑で逮捕した。放火によって教会内のベンチの一つに被害が出ている。警察の調査によると、この容疑者は以前にも放火の前歴があり、刑事事件であってテロ事件ではないとみている。
現地の見張り員が放火現場を発見し、警察が到着するまで容疑者を確保していた。4台の消防車が教会に到着し、消防隊員は「幸運にも教会全体に火が広がらなかった」と報告している。消防隊員の話によると、教会内は煙で蔓延していたとのこと。教会内を換気し、救急隊員や放火専門家も現場に到着した。
発火性物質で教会に火をつけようとした容疑者は、多くの放火前科者であった。ケデロンの谷にあるフランシスコ会教会のゲッセマネの万国民の教会は、4世紀のビザンチン時代に建設された教会の上に1924年に建設された。キリスト教の伝承によると、教会はイエスがローマに手渡されて十字架刑に処される前に、最後に祈った場所として信じられている。