カルメル山の洞窟で35万年前の発見

 ホモ・サピエンスが出現する以前の約35万年前に様々な材料を研磨するために利用された古代の道具が、カルメル西部のタブーン洞窟で発見された。Journal of Human Evolution誌に発表されたハイファ大学の研究者達による新しい研究で、他の物を研磨する為の石器使用では最も古代の証拠であると発表されている。

 研究者であるロン学者、イーリス学者、ミナ教授とダニー教授は、カルメル山のタブーン洞窟で発見された丸いドロマイトに付いた研磨した後を確認し、イスラエルと世界でも先史時代の最大遺跡の一つと考えられている場所である。この驚くべき発見は、世界で発見された全ての研磨道具より約15万年以上前ということになる。「タブーン洞窟の発見物は、ヒト亜族が約35万年前に既に研磨しながら様々な材料を加工していたことを示しており、重要な技術として彼らの道具箱の中に初期段階から含まれており、自然の資源を最大限に利用する為に色々な方法で改善し、様々な材料を加工することが可能であったこととなる」と研究者達は結論付けた。

 タブーン洞窟はカルメル山の洞窟川にあるユネスコの世界遺産の遺跡で、数か所のコンプレックスで構成されている遺跡の一部であり、ヒト亜族(ヒト属を含む古代人種)が50万年間活動していた証拠がある考古学地質が発見されている。過去90年間この遺跡は人類進化の調査に関する重要な遺跡として利用されている。

 この特殊な発見物は1960年代に発見されていたが、まだ調査されていなかった。後世の時代の石器道具で知られている、明確な研磨痕跡を石の一つにロン学者が見つけ、多くの疑問を生み起こした。考古学研究所でこの石を調べた結果、研磨の動きである左右の運動で付いた痕跡だと判明した。研究者達はそれ以外に、カルメル山で収集されたドロマイトの石で慎重に研磨ストを行い、その後顕微鏡検査にかけた。「発見されたドロマイトと、我々が行った実験で使用したドロマイトとの研磨痕跡のパターンに完全な適応結果は出なかったが、動物の皮の研磨結果とドロマイトの研磨跡に多大な相似があることを発見し、この石は柔らかい素材、未だどのような素材であったのかは明確に分かっていないが、それらを研磨するために利用されたと結論付けた」とイーリス学者は語った。

 古代の石器道具の発見と、人類進化のこんな初期の段階に相似したものがない事実は、世界的な重要性を持っていると研究員達は考えている。「研磨技術の古代発明は、人類進化に関連した技術進化の連鎖の深さと複雑さを表している。ヒト亜族がいつから食材や他の材料を研磨するようになったのか、どこから始まったのか、何故など、ヒトの進化を調査している研究員達の疑問の一つである。実際に技術の進化は石器に表されており、自分達の環境を形作る為に、古代ヒト亜族の可能性の変化パターンを直接反映している」と研究者達は語った。

 ロン学者は、今から20万年から40万年前までの期間は、重要な技術進化の時代と火の利用を日常生活の一部と変えたように、また定着場所をベースとして様々な活動に出掛けて行くような人類の行動に重要な変化が起きた時代であると語った。

最新記事

すべて表示

エルサレムの発掘で、2,700年前の豚の骨が発見

2,700年前の豚の完全な骨が、ダビデの町国立公園で実施されている考古学発掘の一環として発見された。遺跡には、建物の破壊と崩壊の痕跡が残っており、子豚も含めて中身事下敷きになったと思われる。テルアビブ大学リダー学者、及び考古学局オルタル氏の研究結果は、Near Eastern Archaeology誌に掲載された。 リダー学者は、若い豚の骨と判定し、最低でも生後7か月としている。彼女の説明によると

イェロバアルという名を刻んだ、士師記時代の希少な碑文が発見

士師記に関連した同時代の碑文が、キリヤットガット付近のエルラアイ遺跡の考古学発掘で発見された。この希少な碑文は、アルファベイト文字で「イェロバアル」という名を刻んでおり、紀元前1,100年頃とみられている。陶器にインキで記されており、石で床が作られた、地中に掘られた貯蔵サイロの中で発見された。 現場での発掘は2015年から毎年行われており、現在7回目の発掘が実施されている。この発掘は、エルサレムの

神殿参拝前に有力者達を接待した建物が発見される

今朝、第二神殿時代のエルサレムで発見された、最も豪華な公共施設の一つが公開された。西の壁遺産基金と考古学局の発見は、嘆きの壁トンネルでここ数年間実施された考古学発掘の結果である。 考古学局は、ウイルソン・アーチと神殿の丘の西側で発見された建物の一部は、既に19世紀にチャールス・ウォーレンによって発見・記述されており、20世紀の様々な発掘者によっても記述されている。今回の発掘によって全体が発掘され、