10月には不動産投資家が戻ってきた。今年の夏はコロナ感染の影響で高級住宅街に対する需要が減少していたが段々と復活している。最近エルサレムで5軒の高級住宅街で総額約17億円の取引が行われ、1㎡約180万円という値が付いた。
エルサレムのマミレ・エリアのLegacyプロジェクト社が販売した5軒の家で、アメリカとフランスの外国人に売却された。3人はロサンゼルスに在住し、エルサレムを訪問する時の滞在先として購入し、もう一人はフランスから帰還したユダヤ人ビジネスマンでエルサレムに在住している。このプロジェクトには60軒のアパートで、核アパートが4階建てでダビデ・ビレッジに位置しており、ダビッド・シタデル・ホテルの隣でマミレ通り、旧市街の城壁、ダビデの塔やヤッフォー門が展望できるようになっている。
260㎡で8部屋、60㎡の庭とベースメント付きで約5億円。旧市街向きで177㎡が約4億円。205㎡が約3億7千万円。140㎡で5部屋と80㎡庭付きで約2億6千万円。77㎡で3部屋と14㎡の庭付きで約1億5千万円。
エルサレムだけではなく、テルアビブにも高級住宅街の市場がある。現在TLVプロジェクトで残っている巨大なペントハウスの販売に関して外国人との交渉が続いており、2017年にこのペントハウスには約41億円の値が付いており、3年間売却されなかった原因でもある。4軒のタワーの内の一つで、殆ど売却されたがペントハウスのみが残った。このペントハウスは48階の1階全てを独占しており、面積は1,300㎡で内部は2階建て、海に向いた360㎡のベランダが2個付いている。アパートには長さ28mで面積約70㎡のプールも付いている。
不動産関係筋の話では、このペントハウスの値段は高級住宅街の中でも高すぎるとのこと。比較として、今年1月に7部屋のペントハウスが約5億円で売却された。面積はたったの400㎡だが、しかし1㎡に対して130万円以下という値段になる。不動産鑑定士によると、「コロナ禍でもテルアビブ付近への不動産需要は停滞していない。しかしこのペントハウスがある場所の値段は、最高でも1㎡約190万円くらいだろう」とのこと。そうするともしこの取引が実現すれば、2017年に提示された値段よりもっと低い値段になると予想される。
TLVプロジェクトの第二段階では、388戸のアパートが48階建てのビルに建設される予定で、3部屋が約1億円から、5部屋は約1億5千万円からの値段になっている。