エルサレムで11歳が2千年前の希少なコインを発見

 第二神殿時代の約2千年前にエルサレムで商業に利用されていた、純銀製のシケルコインが、11歳の女の子によってエルサレムで発見された。

 このコインは、ダビデの町国立公園の「巡礼者の道」で考古学局が実施している考古学発掘の土砂から発見された。この考古学土砂は、ツーリーム谷国立公園の水フィルタリングに送られ、フィルタリング活動に家族と参加していたリエル氏によって発見された。「土で一杯のバケツをフィルターに乗せ、石などを取り除いている間に丸い物が見えてきた。最初は何か分からなかったが、普通の石とは違っていた。父親がそのコインを係員の一人に手渡し、それが考古学者の手に渡された。考古学者はそれを見た途端にコインだと判別し、クリーニングをしないといけないと言っていた。とても感激した」と語っている。

 コインは考古学局研究所へ送られ、洗浄の為の化学処理を通った後に、この発見物の意味が理解された。コインの重量は約14グラム。片面にはカップの描写と共に文字があり、「イスラエルシケル」と書いてあり、カップの付近には2文字のシン・ベイトがある。これは2年目という意味であり、ローマに対するユダヤ人の第一次反乱の2年目を示している。コインのもう一方の片面には、大祭司の杖と研究者達によって判断されている描写と、その隣には古代ヘブライ文字が記されていて、「聖地エルサレム」と書かれている。

 考古学局コイン課責任者のローベルト博士は、「考古学発掘で今日まで発見された数千個のコインの中でも非常に希少なものであり、第一次反乱時代の銀製のコインは約30個のみしかない」と語った。

 考古学局発掘責任者のアリ考古学者は、「ダビデの町の南にあるシロアムの池から、北側の神殿の丘までを結んでいたこの通りでは、第二神殿時代はメイン通りの一つであり、神殿参拝の為に数千人が歩いていた。非常に多くの商売が営まれていたことは疑いない。その為にここでは多くの重量や銅製のコインが発見されている。しかし反乱時代の純銀製のコインを発見することは、とても特殊で感動的である」と語った。

 ローベルト博士は、コインが製造された銀は、神殿の中に保存されていた銀から製造されたと予想しており、神殿の広場で鋳造され、もしかすると反乱軍のリーダー達に協力して、彼らを支援した祭司達によって製造されたのかも知れない。「非常に質の高い銀である。当時このような量や質の高い銀は何処にあったのか?神殿だけだ。もしそうならば慎重に言葉を選ぶと、このコインは神殿自身が起源となる、今日われわれが所有している唯一のアイテムであるということが出来る」と付け加えた。

 「皆ローマのティトスの凱旋門は知っており、そこに記されている神殿から持ち去られた財宝も描写されているが、多くはジゼ・アルフレディが派遣した、古代の碑文を知っておらず、そこには神殿の中にあった大量の銀の在庫に関して記されている」と、考古学局エルサレムエリア責任者のアミット博士は語った。「この碑文は、ローマにある有名なコロセウムが、エルサレムから略奪された多くの戦利品でローマ人により建設されたことを教えてくれる。そこにはこう記されている:『ベスパシアヌス皇帝(その隣には、ユダヤ人の反乱を鎮圧し、神殿を破壊した息子のティトス)は、この新しい野外劇場(コロセウム)を、戦利品の一部から建設するよう命じた』。神殿の保管場所でローマ人が発見した銀の量や戦利品の量がどれほどであったのか想像もつかない」と語った。

 ローベルト博士は、「コインは自治権の印である。反乱を起こすならば、独立を要求する最も明確なシンボルの一つを利用し、コインを鋳造する。コインに記された文字は、とても明確な形で反乱軍のビジョンが表されている。当時既に使用されていなかった古代ヘブライ文字を利用する選択も偶然ではない。この文字を利用することは、統一王国時代のダビデやソロモン王に対する当時の人達の想いであり、イスラエルの民がイスラエルの地で完全に独立していたからだ」と語った。

 この希少なコインは、ハヌカ祭中にエルサレムのツーリーム谷国立公園で一般公開される。ダビデの町と自然公園局は、同地で実施されている「考古学体験」フィルタリング活動に一般市民が参加するよう呼び掛けている。

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