エコノミスト・マガジンが発表する世界の物価が高い町(Worldwide Cost of Living )の年間ランキングで、テルアビブが5位にランク付けされた。前回と比べるとテルアビブは2位上昇し、前回のランキングで1位から下がった大阪と一緒にランク付けされた。
同列1位は香港、チューリッヒとパリで、次にコロナの影響で外国人労働者が減少したことで値下がりしたシンガポールが4位となっている。ジュネーブ、ニューヨーク、コペンハーゲンとロスアンゼルスが上位10位を占めている。
このランキングは、138商品とサービスを世界130都市で比較することをベースとしている。ニューヨークの点数を100点とし、それと比較して各都市に点数が付けられる。テルアビブは101点で、1位の点数は103点であった。
生活費の最も大きな上昇があったのはテヘランで、前回の106位から79位まで上昇し、これもアメリカの経済制裁が影響している。その他に値上がりが記録されている他の都市は、西オーストラリアのバースと中国の広州となっている。
これとは対照的に、アイスランドの首都レイキャビクは、27位脱落して56位となっている。アメリカ、アフリカと東ヨーロッパの都市は、この一年間で物価も低くなっているが、西ヨーロッパでは値上がりが記録されている。この傾向は、ドルに対するヨーロッパ通貨が強くなっていることでも反映されている。
最も値上がりした商品はタバコとレジャー製品(電子機器も含む)で、最も値下がりしたのは衣服となった。これもコロナの影響で、その結果普段の生活習慣に変化が起きたと見られている。