イスラエル防衛軍は3週間以内に集団免疫を獲得

 2週間から3週間以内に2回目のワクチン接種から1週間が経過するイスラエル防衛軍兵士が最低でも85%に達するとされており、イスラエル軍は集団免疫を獲得する見込みである。このようにイスラエル防衛軍ワクチン接種作戦を任されている、テクノロジー・ロジスティックス部隊の将校が語った。

 最近一般市民ではワクチン接種数に停滞が起こっている最中、軍隊では毎日数千人の兵士が接種を受けている。イスラエル防衛軍の発表によると、現在まで約15万人の兵士が接種済みで、最低でもその内の3分の1が2回目の接種済みとなっている。軍では全国の軍基地に23か所の地域ワクチン接種センターを設置している。全兵士のワクチン接種完了に向け、医療部隊では2週間以内に殆どの接種センターを閉鎖し、北部、中央部、南部と2~3か所のみ残す予定である。軍の想定によると、徴兵制兵士の10~15%が接種拒否をしており、命令に反して兵士達は接種拒否をしたと現場から報告されている。

 ワクチン接種作戦は、人の密集を起こしてしまった。先週ツリフィン基地のワクチン接種センターに、接種を受けようと数十人の兵士達が並んでいるのが写真に撮影された。軍隊の説明では、他の基地から接種の為に1個分隊を特別に連れてきたバスが早く到着し、兵士の密集が発生したとのこと。テルアビブのキリヤ基地では、この写真と同様な兵士の列がワクチン会場の入口にできたため、会場を一時閉鎖してしまった。

 リッション・レツィヨン市付近にあるツリフィン基地のワクチン接種センターは、既に12月から活動している。バスが次々に分隊や小隊が接種会場に到着している。軍警察は、バスを入口で誘導し、到着した兵士は最初の往診を受けた後に、ソーシャルディスタンスを守りながら会場内に入る。接種会場のテント内では係員が信号の色に沿って開いている場所に兵士を誘導している。

 「兵士が到着し、接種を受けてから15分待機して出発するまで、1人に約20分というスタンダードを決めた。最初は1人に1時間かかると思われたが、ワクチンの有効期間が短い為に、ワクチンではなく兵士が待つことを優先した。そのお陰で現在まで1回分もワクチンは廃棄されていない」と同将校が語った。

 接種センターでは、現在まで特別な副作用が発生したことは報告されていないが、念のため入口には軍救急車が待機している。イスラエル防衛軍の接種データは保健省へ転送され、保健省からイスラエル防衛軍に週2回、安息日明けと火曜日にワクチンを配布している。

 軍ではこの2週間全兵士へ接種しており、最初は必要部隊が優先接種を受けた。イスラエル防衛軍で一番小さい海軍は、主に特殊部隊を含めた殆どの兵士達が2回目の接種後となっており、接種レベルの観点では「グリーン」となっている。「週計画では、何人の兵士が今後接種を拒否するかは分からないが、ワクチンを廃棄しないように最初から20%を差し引いて計画している」と将校は語った。

 コース過程中や部隊間を移動中の兵士たちは、分隊での接種を受けることが出来ないため、各自が軍のHPで接種予約するようになっている。接種作戦全体は、作戦部の中佐である女性将校の指揮下で参謀管理センターから運営されている。

 管理センターは、接種問題への部分的解決も探索している。例を挙げると、占領地区で作戦行動中の1個大隊を全員一緒に接種するのは困難である場合には、大隊の活動地域へ接種スタンドが到着する。又は訓練中で作戦行動前の大隊は、まず最初に接種へと送られる。

 ワクチン接種作戦を背景に、イスラエル防衛軍では閉鎖部隊の外出禁止令の最初の週を完了し、現在軍内での感染状況は改善されており、先週は3千人以上の兵士感染が起きていた。

 軍では現在既にグリーンと定義されている部隊への、ジムの再開、教育活動や通常の外出に戻ることなどの免除や軽減を与えることに慎重になっている。軍では最低でももう1週間様子見をし、これらの事に関して話し合う予定である。アシュケロンやギブアット・オルガにある軍用回復・隔離施設が先月一杯になり、エルサレムにも兵士用回復ホテルを準備する予定である。

 「コロナは全く新しい脅威であり、感染に対するロジスティックスや医療活動全体から学び、修正することを軍隊では日々続けており、兵士の家族とも常に連絡を取っている。自宅での隔離が、感染を食い止める最も効果的で最適の解決案であるが、両親側にそれを受け入れる余裕がない場合に、基地内での隔離解決案も提供している」と将校は語った。

 イスラエル防衛軍では、15分以内に検査結果が出るコロナ検査キットを購入予定である。軍では検査キット購入で保健省から承認されている数社と交渉中である。これにより感染の容疑がある場合には、速攻の検査結果を軍が実施することが出来る。例を挙げれば、西岸地区で逮捕されたパレスチナ人が感染しており、部隊が濃厚接触者になった場合、又は大きな基地内で感染者が判明した場合などである。今回の感染で起きた二つの「副作用」に軍隊は力を得ている。一つは基地と自宅間との兵士の送迎システムを開発したことにより、年間数千万シケルの交通費が節約になったことと、公共機関への密の防止になった。二つ目は病院の救急医療センターへ行く兵士の数が年間で20%減少し、これも軍にとっては毎年数千万シケルの経費となっている。

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