イスラエル南部へロケット攻撃:イスラエル空軍がガザを攻撃

 昨夜ガザからイスラエル国内へ向けて13発のミサイルが発射された。5発が野原に被弾し、8発がアイアンドームによって迎撃された。この攻撃によるイスラエル側の負傷者はゼロ。アシュドッド市とアシュケロン市に対するガザからのミサイル攻撃に対してイスラエル軍が行った報復攻撃の30分後に、空襲警報がシュデロット市やガザ周辺のユダヤ人居住区に鳴り響いた。

 最初の警報は朝4時半にシュデロット市やガザ周辺で鳴った。その後ミサイル攻撃がその他の居住区に対して拡大した。1発はシャアル・ハネゲブ行政地区の道路に直撃している。ガザからのミサイル攻撃下でも学校は普通通りに開校された。

 イスラエル軍スポークスマンによると、イスラエル空軍がガザ地区にあるハマスの軍事拠点を10か所攻撃した。その中には武器製造工場、爆薬製造工場、軍事練習場所やロケット発射実験所がある。この攻撃はアシュドッド市とアシュケロン市に対するミサイル攻撃への対応であると伝えた。

 軍当局では今回のミサイル攻撃はハマスに責任があるとみている。「イスラエルに対する全てのテロ活動をイスラエル軍は非常に真剣に受け止めており、イスラエルの市民とその主権を害する試みに対して必要に応じて行動し続ける。テロ組織ハマスがガザの責任を持っており、イスラエル市民に対するテロ活動の影響を負うことになる」と伝えている。

 その後空軍は攻撃を再開した。昨夜のロケット攻撃に対する報復として、ハマスの地下トンネルが攻撃されたとスポークスマンは伝えた。

 昨日ホワイトハウスで開かれたUAEとバーレーンとの正常化合意署名式典中にアシュドッド市とアシュケロン市で空襲警報が鳴った。2発がガザから発射され、1発はアイアンドームが迎撃したが、1発はアシュドッド市のモール近くに被弾し5名が負傷。負傷者の中には妊婦や貧困者の為に食料をボランティアで配達していた62歳の男性が重傷を負った。そのほかに5名が軽症、8名が心的外傷で治療を受けた。

 このミサイル攻撃はネタニヤフ首相のスピーチ後、UAE外務大臣のアブダッラ・ベン・ザイール氏のスピーチ途中で行われた。その数時間後にイスラエル軍は、ガザ南部からイスラエルへ不法侵入した二人を逮捕し、二人は手榴弾を所持していたとスポークスマンは伝えている。二人は取り調べ後にガザへ送り返された。

 重症の62歳男性の息子は、「父親は夜の祈祷を終えた後、売れ残りの商品をお店から分けて貰い、それを貧困者に配達しようとしていた。お店に着く前に突然警報が鳴り、車から降りて隠れようとしたところに被弾した」と説明している。

 ベーカリーを経営しているアビハイ氏も爆発の破片で負傷した。「警報が鳴り、外に出たがシェルターは閉まっていた。跪いて警報が鳴りやむまで待った。警報が止み、立ち上がった瞬間に突然爆発が起こり、周りはガラスや石の破片だらけになった。ショーケースも粉々になり周りに飛び散った。自分も角まで吹き飛ばされ、起き上がった時にパンを買いに来ていた男性も負傷しているのが見えた。物が落ちてきて突然暗闇になり、映画のように恐怖だった。こんなことは誰も経験しないように祈る。自分はとても怒りを感じる。自分もここで生まれたんだ。撫でたり軍事拠点を攻撃するだけではだめだ、ハンマーで一度に叩かなければ終わらない」と語っている。

 ハマスでは攻撃後に「イスラエルとUAE、バーレーンとの国交正常化合意は、紙に書かれたインキの価値ほども無く、イスラエルのパレスチナ占領を正当化するものではない。パレスチナ民族は統一した姿勢で対応し、全ての方法で反対運動を行う。我々はパレスチナ民族の全ての権限を得るまで戦いを継続する義務があり、このような合意は存在しないものとする」と発表している。

 ハマスの副責任者サッラフ氏は、「重要なことを無視していてもトランプとネタニヤフは救われない。アラブ組織はいつでもホワイトハウスに訴える準備があることを証明した。アラブ連合の姿勢はとても失望的で残念なことであるが、連合の崩壊はアメリカの圧力に結果を実らせることを可能とさせた」と語っている。

 約2週間前にガザからの風船焼夷弾攻撃によってイスラエル国内に数百の火災が発生、イスラエル軍も報復攻撃して状況が悪化した結果、カタールの仲介でイスラエルとハマスが合意に達したばかりだった。その後イスラエルが燃料のガソリンをガザ地区へ搬入し、漁業領域を拡大、ケレム・シャローム検問所を開くことで両者は合意に達し、状況悪化を防いでお互いの静寂さを取り戻すという発表を両者とも行ったばかりであった。

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