イスラエルの研究:ファイザー社製ワクチンの南アフリカ変異種に対する効果性は、イギリス変異種より低い

 南アフリカ変異種に対するワクチンの効果性。クラリット研究所とテルアビブ大学の共同で行われたイスラエルの研究では、南アフリカ変異種はファイザー社製ワクチンの2回の接種による免疫に対し、ある程度突破することが出来ることが判明した。

 これにより、この南アフリカ変異種に対するワクチンの予想される効果性は、現在イスラエルで最も感染しているコロナのオリジナル種とイギリス変異種には良い効果性より少ない。想定ではイスラエルの感染者の1%のみが南アフリカ変異種で、90%はイギリス変異種となっている。

 しかし研究者達は、現段階ではワクチンの効果性の低下率を正確に計算することは出来ないと語っている。彼等の想定によると、ワクチンの効果性は劇的な減少ではないとされており、南アフリカ変異種の感染拡大も無く、イスラエルではとても稀な変異種でもあるからだ。

 今回の研究は約800人(約400カップル)のワクチン接種者と未接種者で、コロナ陽性者として判明した人達を対象としており、分離された全ウイルスはDNA検査に送られた。

 研究者達は、ワクチンの1回目の接種から14日後にコロナに感染したクラリットの被保険者達を探し出した。ワクチンの高い効果性により、接種者の中から感染した数はとても低く、対象者を探し出した後に、感染した各接種者に対して年齢、性別、セクター、居住地域とその他の特性が相似した未接種の感染者を比較対象にした。

 今回の研究は、クラリットのイノベーション部門個別化医療部門責任者のシャイ教授、クラリット市民医療課責任者のドロン医師と、テルアビブ大学人生科学学部生物医学・癌研究シュモニス学校のアディ教授を筆頭とした。

 「我々が得た正確な結論として南アフリカ変異種は、他の変異種と比較してワクチンを突破することが出来る。未接種の感染者と比較すると接種済み感染者の中では、南アフリカ変異種の方が多くみられた。接種後に感染した非常に稀な対象者の中で、南アフリカ変異種が占めた割合は5.4%であり、全般ではたったの1%でしかない」。

 「ワクチンに効果性が無いのではく、接種者が感染するのも非常に稀であるが、全般の1%に対して対象者には5.4%もある。この結果は特に驚くべきことでもなく、何故なら研究によると、感染者は免疫を獲得はするがそのレベルが低いことが分かっているからだ」。

 「接種者と未接種者を比較して、どの変異種がより感染するのかを調査した。その結果は我々の予想と合っていた。対象者グループと比較して、2回目の接種済みの対象者の間では、南アフリカ変異種が明確な形で発見された。つまり南アフリカ変異種は、ワクチン免疫をある程度突破することが出来るということである。しかし接種者達の間で南アフリカ変異種が発見される事例は非常に少ないということも明言しておく」。

 「今回の研究から、南アフリカ変異種に対するワクチンの正確な効果性レベルを直接学ぶことは出来ず、何故ならイスラエルでの南アフリカ変異種の事例が少なすぎ、感染全体の1%のみしかいないからだ」とも語った。

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